相手が求めていることに役立てられるかどうかを知ることはとっても大事なことです。
お馴染みの「エクステック 7つの習慣シリーズ」第5の習慣は「まず理解に徹し、そして理解される」ことです。
ちょうど今がシーズンなのでちょっとだけ面接を例にあげましょうか。
求職をする際、まずは会社説明を受けて興味を持ってから面接を申込、企業研究をして面接でお話をすることが一般的ですよね。では、皆さんはなぜ面接をすると思いますか?
企業が求めている条件に当てはまっていて、優秀な資格を持っていて、成績も良好であれば申し込んだ早いもの順で採用をしていってもいいのではないのか?と思ったことはないでしょうか。
例えばTOEICを800点以上の成績で合格している外国語大学生さんが、外国語を話せる営業ポジションで採用活動中の外資系企業様へ面接を申込みます。企業リサーチをした上で自分という人物を売込み、企業側も学生さんのことを知るために様々な質問を投げかけていきます。ここで生み出されるものが何かというと、面接という場でお互いに人間関係を作っていっているんですね。
相手との信頼関係や効果的な人間関係を築いていく上で、相手の話に耳を傾けることは非常に重要です。ポイントとして、習慣の名前の通り「まずは理解に徹する」ために“共感して傾聴すること”をコヴィー博士は説いています。傾聴というと、相手の目を見て体をまっすぐ向けて頷きながら話を聞く姿勢と捉えられがちですね。間違ってはいないのですが、真の意味では「相手を理解したいという気持ちをもって、相手の見ている世界を、同じ目線になったつもりで聴くこと」になります。
そう、相手の立場に立って考えるために聴くのです。
会話のテクニックで相手を操縦しようとしたり、話を聞く途中で別の話題を考えたりしていると、それは傾聴にはなりません。一方的に価値観を押しつけてしまうと、ハラスメントにもなってしまいます。
相手の立場に立って聴くためには私的成功を積み重ね、相手との高い信頼残高を積み上げて維持していく必要があります。相手の言葉や話を凝り固まった価値観で評価したり、疑り深く探るのではなく、相手の土俵にのって共感するスキルを磨くことが大切です。
自分を「理解してもらう」という段階は、相手を理解してからやってきます。相手を深く理解し、相手の立場で考えられているようになれば、自然と自分の考えを理解してもらいやすくなるからです。
人としてお付き合いをしていく中で、みんな自分のことは知ってもらいたいですよね。だからこそ、相手の話を心から聴く習慣を身につけるといいですよ、と7つの習慣の中にコヴィー博士は挙げられたのでしょう。
おそらく、7つの習慣の中で一番取り入れ始めやすい習慣ではないでしょうか。簡単なようで、意外と実践できていない、つい忘れがちなことでもありますから、この記事を読まれた方は人とお話をする際に「相手の立場に立って聴けているかな?」と、ぜひ自分を見つめてみてくださいね。
面接に来られる学生さんは、ぜひリラックスして私たちとお話をしてください。