エクステックの産休について

働く女性なら人生を左右する選択肢として「産休の取りやすさ」は気になりますよね。だけど、就職活動中の方の立場になってみると”マイナスの評価に繋がってしまうかもしれない“という思いで「産休ってどんな感じなんですか」とはなかなか聞きにくい。ましてや新卒の方ですとまだまだお若いですから、目の前の課題でもなく優先から遠のいていることもあるかと思います。
聞きにくいけれど、大事な人生に関わるお話。今回はエクステックの産休についてご紹介します。

エクステックは産休を取りやすいか

先に結論を述べますと、「エクステックでは産休を取りやすい」です。
エクステックが少人数の会社ということもあって、スタッフ紹介ページで「子育てと仕事の両立ができる会社」と答えてくださっている女性社員Sさん以降、そもそもの事例がないため、データがありませんでした。
ですがご安心ください。この記事を書き上げております私自身が現在、6月末に出産を控えており4月末から長期の休養をいただく予定です。最新の情報をぜひ参考にしてください。

産前産後休暇

労働基準法に定められている通り、産前6週間(双子や三つ子など多胎妊娠のときは14 週間)、産後8週間取得することができます。こちらに加えて、有給休暇の消化についても残日数分すべて取得していいですよ!とあたたかく接していただいています。休暇取得にあたっては、参画プロジェクトを調整いただく必要が出てきます。胎児の発育次第という一面もありますが、先輩方のご負担も軽くなるよう、はやめに相談することが大切です。
もちろん、出産前に本人が希望する場合は働くこともできます。産前産後休暇中は会社からの給与は無給となりますが、加入している社会保険(協会けんぽ様)へ申請することで「出産育児一時金」「出産手当金」が支給されます。
2025年4月1日からは厚労省より「出生後休業支援給付金」「育児時短就業給付金」が給付開始されます。(厚労省HP:育児休業等給付について)おかげさまで費用面でも安心して出産に望めますね。

妊娠中の通院休暇や勤務について

こちらも厚労省が定めている規定(女性労働者の母性健康管理等について)に準じて社内規定が決まっています。

  • 通院休暇:医師/助産師の指導に応じて取得することができます
  • 妊娠中の通勤緩和:1時間の時短出勤、又は1時間以内の時差出勤
  • 妊娠中の休憩の特例:適宜休憩時間の延長、休憩の回数の増加
  • その他:妊娠又は出産に関する諸症状の発生又は発生のおそれがある場合、医師/助産師の指導を守ることができるよう作業の軽減、勤務時間の短縮、休業等ができます
  • これらの時間は無給になるので、実際のところ私は有給休暇を併用しています。通院休暇については、先輩も社内規定を把握しているわけではなかったので、資料をもとに説明しながら申請方法を相談して決定させ、受け入れていただきました。上記以外では、テレワークにて感染症予防やつわり対策、通勤ストレスの緩和にご配慮いただいています。
    働きたい意欲と子どもを大切に育てたい気持ちの両立ができて、とてもありがたく助かっています。
    エクステックではフレックス制を導入していないため通常は時差出勤を実施していませんが、妊娠中の社員から相談されたら組織のリーダーは対応しなければなりません。入社後に当事者になられた際には勇気をもって相談してくださいね。

    産休の取りにくさはどこで発生するのか

    これまで多くの他社事例を見聞きしていると「仕事に穴を開けることで周囲から受けるプレッシャー」に集約します。以下は耳を疑うようですが、出産した友人たちが言われた体験談や、勤めてきた過去の企業で実際に見聞きしてきた内容です。

    「おめでたいことでも、自分には関係ないし。休まれた分、自分にしわ寄せがきて迷惑」
    「つわりで度々休まれるし、今後産むためにいなくなるから仕事をまかせづらい」
    「責任がある立場なのに妊娠するなんて非常識だ」
    「繁忙期で人手がいるのに、正直いてもお荷物」
    「戻ってきても子どもが熱出したとかで”子持ち様”になるんだから退職してほしい」
    「権利?そんなのみんな気を使って主張しないもんでしょ」

    本当にこんなこと言われるの?ドラマの見過ぎじゃない?と思われるかもしれませんが、哀しいかな実在しています。普段から業務がひっ迫していてすでに不満が溜まっている従業員から、誹謗中傷のターゲットになりやすいのです。いくら「ハラスメントになる」と制止したとしても、言動以外にも無視されたり作業を与えられないといった嫌がらせが、令和の現代でも未だにあるところにはあります。
    常日頃から社員の人生を犠牲にしたマネジメントをしている結果だと指摘せざるを得ません。企業側が法律で罰されたとしても、被害を訴えた方が損をしてしまう土壌が根付いてしまっていると、居づらさから社員が退職をしてしまう結果に繋がってしまうのです。
    産休の取りにくさとは、出産後の話ではありません。以前からの経営問題が社員の妊娠をきっかけに露出するのです。

    逆説的に、産休を取りやすい企業はクリーンな経営ができていると胸を張れるのではないでしょうか。
    出産をすることはない男性であっても、企業選びの指標の一つとしていただければ幸いです。
    結論の繰り返しにはなりますが、エクステックは産休を取りやすく心あたたかい方々の集まりです。一社員として勤めていることへの誇りをもって、復職できることを楽しみに出産に臨みます。

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