突然ですが皆さん、「シナジーを創り出す」って言われて、どういうことか分かりますか?
正直ピンときませんよね。ざっくり言えば、価値観も性格も得意なことも違う個人たちが力を合わせて、「1+1=2」よりももっと大きな結果を生み出すこと。違いをぶつけ、かけ合わせて、新しい可能性を開く力なんです。これは『7つの習慣』に登場する、公的成功の習慣のうちの最後のテーマです。
今回は第6の習慣「シナジーを創り出す」ことの事例として、エクステックの新人研修リニューアルプロジェクトのエピソードをご紹介します。
効率重視か、文化重視か。
「4か月の社外研修って、本当に必要なのかな?」
ある日のリーダ会議で、そんな声が上がりました。たしかに、他社と比べてエクステックの新人研修期間は長め。
「社外研修だとエクステックには合わない内容もあると思う」
「もっと早く実際の業務に慣れてもらうためにも、期間を短くしてもいいんじゃないか」
「OJT(職場での実務をとおした知識やスキルを習得)中心で十分なのでは?」
新入社員のスキルアップのため、見直しをされる研修内容。効率を重視した意見が出てくるのは当然のことでした。
一方で、実際に研修を経験してきたリーダや若手たちからはこんな意見が。
「いや、4か月の新人研修は経験者たちが共通して語るエクステックの魅力です」
「社外研修が終わってすぐお客様先に出ていたら、孤独を感じます」
「エクステックの新人研修を目的に応募してくる学生はたくさんいます。なくしたくない」
これまでの経験を踏まえて、文化を守りたいという意見。効率と文化。どちらを優先させるべきなのか。正解は、どちらか一方ではなかったのです。
第3の道が見えた瞬間
議論の中で浮かび上がってきたのが、「仮想プロジェクト型の社内研修」を後半に加えるという新しいアイデア。これまでの社外研修でもプロジェクト実践型の内容はありましたが、いっそのことエクステック社内の環境に合わせたものへシフトしようというもの。前半は社外研修で基礎を学習。後半は社内でのプロジェクトに取り組もうという試みです。
実際に取り組んだところ、企画担当目線ではこんな成果が生まれました!
新入社員と研修担当である若手の絆を深めるきっかけになったんじゃないかと感じています。社内研修を経験することで、エクステック社内の雰囲気に慣れてもらうスピードが違ったと思います。変更前は本配属の時に孤独感を覚えることもあったんじゃないかと僕は思っているんですけど、研修から実業務へ参画してもらう際のストレスを減らすことができたんじゃないでしょうか。これまでのエクステックらしさを守りながら、新人さんの成長効率を上げた内容にリニューアルできました。
会社にとっても、新人にとっても、ちょうどいい“バランス型研修”へと進化を遂げることができたのです。
違いから生まれたリアルな景色
リニューアルされた研修を受けた入社2年目の社員と、変更前の新人研修を経験した研修担当からはこんな声があがりました。
先輩に細かくレビューをしてもらえたので、交流をたくさん持てました。あと、社外研修からすぐに本配属していたら社内の業務ツールの使い方がわからなくて戸惑っていたと思います。今お仕事をいただいているお客様の案件にもすぐ取り組めるようになったのは、社内研修の経験が大きいと思います。先輩たちの顔と名前も分かっていたし、本配属後も相談しやすかったです。自分は4か月の研修を一番のメリットだと感じて入社したので、受けれてよかったです!
自分の時は社外研修のあと、すぐに本配属でした。先輩の顔や名前もほとんど知らないまま業務に就くことになって、プログラム環境設定にもちょっと時間がかかっていたと思います。
リニューアルされた社内研修の担当をする中で、自分の時もこうだったらよかった!と感じました。あと、今回から指導役になるきっかけができたので、相手のレベルに合わせた伝え方や指導スキルを鍛えられる。僕たち若手が成長することにも繋がりました。お客様先業務以外でプロジェクトマネージャーの経験ができてよかったです。プロジェクト計画は僕たちが担当して、設計や開発を新人さんたちに実践してもらっていました。思ったよりも計画の後半に余裕ができて暇だったので、2025年の新人さんたちには補完プランを用意したいですね。
「違い」は対立じゃなくて、可能性
今回の新入社員研修リニューアルプロジェクトは、まさにエクステックにシナジーが生まれた出来事でした。世代も立場も違う人たちが率直に意見を交わしあい、誰かひとりではたどり着けない形を一緒に作り上げていただきました。「7つの習慣」の著者、コヴィーは第6の習慣にたどり着くためには、基本原則を踏まえた第1~第5の習慣を身につけておくことが大切だと語っています。リーダー会の中で、それぞれの違いを理解し、認め合う社員同士の信頼関係ができていたからこそ成し遂げられたのではないでしょうか。
そんな、「違い」をかけあわせた「エクステックらしい育成」の再構築。これからも、こうしたシナジーの積み重ねで、会社そのものが少しずつ変わっていくのだと思います。
エンジニアらしく、常に進化することを忘れずに歩んでいきたいものですね。
あなたも、エクステックと一緒に”シナジー”を創り出してみませんか?

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