持つことが豊かさだった時代。
お休みをいただいて、明日から1泊でツーリングに出かけます。明日の夜は外泊しますので、一日早い更新となりますが、ご了承ください。(って、誰に言い訳してるんだろ?。)誰も期待していない?とは思いますが、ツーリングの内容は次回に少し報告させていただきますね。
持つことが豊かさだった時代。
10数年前にバブルと呼ばれた時代がありました。持つことが豊かさの象徴だった時代。より高価な物を所有することがステータスだった時代です。人々はより高価なものを争うように購入していました。その後、日本のバブルは見事に弾け、今に至るまで、低成長のトンネルから抜け出せずにいますが、お隣の中国は、その時代の日本の日本を超える勢いで、息の長い成長を続けています。
バブル時代に社会人になった私の年代の人達にとっては、さすがにバブルの頃のようではありませんが、今でも所有することにこだわりのある人が多いのではないかと思います。
ところが、もう少し若い年代の人達の意識はだいぶ代わってきていますね。所有することが「ダサい」行為のように思われてしまう世の中になってきているようにも見えます。所有するという行為は、一種の限られたコレクターのような人が自己満足のために行うもので、普通の人たちにとっては、どんどん所有しない方向へと流れていっているように思います。
・マイカーは所有せず、必要に応じてカーシェアリングやレンタカーを利用する。
・音楽、書籍、写真や動画はipadやiphoneにダウンロードし楽しむ。
・マイホームもローンを組んでまで購入したりせず、賃貸を効率よく利用する。
・レジャー用品も必要に応じてレンタルし、手軽にいろんな遊びを体験する。
など、日々利用しないものはレンタルでまかなう、友達同士で融通しあうなど、効率よく利用する考え方が主流になってきていますね。
この流れは、個人の話だけで収まらず、企業の設備投資についても、「所有しない」同じような流れになってきています。
・サーバなどハードウェアは持たず、外部ベンダーのASPサービスを利用する。
・アプリケーションはインターネットによるクラウドコンピューティングを利用する。
・必要な分だけ需要に応じタイムリーに生産し、在庫を持たないように生産調整する。
・これはちょっと怖い話ですが、労働力は正社員でなく、派遣で柔軟に対応する。
所有することによるメリットは「いつでも利用できる」ということですよね。でも、もし、車にしても、アプリケーションにしても、すぐに利用できる環境があれば、所有するメリットは限りなく少なくなってきます。
また、所有することは、大きなリスクやコストを伴います。車なら維持費や盗難のリスク、アプリケーションならサイバー攻撃に対するセキュリティ、バージョンアップに伴う更新料など、使用しなくても費用が伴います。
IT投資に関しては、自社のセキュリティ・ポリシーの関係から、自社サーバしか利用できない会社は別として、積極的に外部サーバや外部サービスを利用する企業が、どんどん増えてきています。
これからは、個人も企業も、「所有することの価値観」が、どんどん変わっていくんだろうなと思います。我々IT業界についても、その影響で環境が大きく変わる事がおおいに想像されますので、ビジネスチャンスに繋げるよう、また時代の流れに乗り遅れないように、世間の情報、流れに注意して行きたいと思います。