「半分、青い。」とイノベーション/企画推進室

NHK「半分、青い。」が本日最終回でした。スタッフ、キャストの皆様お疲れ様でした。

(2018年9月29日 企画推進室)

「連続テレビ小説第98作「半分、青い。」は、脚本家・北川悦吏子さんのオリジナル作品。故郷である岐阜県と東京を舞台に、ちょっとうかつだけれど失敗を恐れないヒロインが、高度成長期の終わりから現代までを七転び八起きで駆け抜け、やがて一大発明をなしとげるまで、およそ半世紀の物語を紡ぎだしていきます。」

– NHK公式HPより

4月の放送開始から半年、鈴愛と律の人生を見続けましたが、ついに最終回を迎えました。一歩踏み出した2人の今後の関係や、スパロウリズムの今後など、まだまだ見続けたいという所ですが、残念ながら今回でおしまいです。次は「まんぷく」に期待ですね。

あ、10/8(月・祝)に総集編を放送するそうなので、要チェックです。

さて、「半分、青い。」では劇中で、鈴愛と律が「そよ風ファン」改め「マザー」という扇風機のイノベーションを生み出します。

イノベーションというと、「これまでにない、高度な新技術による発明」を思い浮かべるかもしれませんが、大切な事はその技術の内容では無く、「新しい生活者体験」をもたらす事です。

「マザー」は扇風機の羽を2重構造にし、DCモーターを使用するという、既存の技術の組み合わせにしか過ぎません。しかし、扇風機で「そよ風」を実現するという、「新しい生活者体験」をもたらす革新的なイノベーションです。

 

ちなみに、この扇風機のモデルはバルミューダ社の「The GreenFan」だそうです。

最終章となる再起奮闘編 “モノづくり” パートで描かれる扇風機の原案は、バルミューダを代表する製品のひとつ「グリーンファン」。自然界の風を再現し、扇風機に100年ぶりの革新をもたらした扇風機の開発が、物語の中でどのように描かれるのか、どうぞお楽しみください。

– バルミューダ社 公式HPより

劇中に話を戻しまして

このイノベーションは、鈴愛だけでも律だけでも無しえなかったでしょう。

鈴愛の発想、律の技術力、津曲の営業力といった力が合わさって完成できた、まさにシナジー(相乗効果)の賜物です。しかし、単純に多様な人のシナジーによって完成できたという訳ではなく、若かりし頃の思い、大切な人への思い、母親に対する思い、亡くなった友人への思い。そういった多くの強い思いの結果、完成出来たのではないでしょうか。

イノベーションは技術があるから生まれるのではなく、「強い思い」によって生まれるのだと思います。

昨今、国を挙げて「働き方改革」を唱えています。

マクロの視点で見れば、労働力人口が減少する中、生産性を上げるという点で重要な施策だと思います。しかし、「労働生産性の向上」では「マザー」は生まれなかったでしょう。劇中でも何日も泊まり込みながらも、熱意をもって開発をする姿が描かれています。

全ての働く人にとって、本当に必要な事は

「働き方改革」では無く「働きがい改革」なのではないでしょうか。

ここ数日、ドラマを身ながらそんな事を考えておりました。

 

とは言え、「長時間労働」は会社として見逃す事はできませんね。非常に悩ましい問題なのですが、裁量労働制について福嶋がブログで記事にしています

イノベーションが生み出せる環境、働きがい、生活の質の向上。会社としてどういった制度が社員の幸せに繋がるのか、企画推進室としても、もっともっと議論を尽くしていきたいと思います。

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