今さらながらにSDGsって何?/企画推進室

2015年に国連で決められた、国際社会共通の目標「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」が、いわゆる「SDGs(エスディージーズ)」です。昨今では、さまざまな場面でSDGsの言葉を聞きますが、今回は今さら聞けない「SDGs」という事で、超簡単に解説しちゃいます。

(2021年2月22日 企画推進室)

そもそもSDGsって何?

国連では、もともとMDGs(ミレニアム開発目標)っていう、世界でこれを目指しましょうね、という目標がありました。

これは「極度の貧困と飢餓の撲滅」や「乳幼児死亡率の削減」といった8つの目標が定められていて、2000年から2015年に向けての目標として作られていた。

主に先進国による途上国の支援を中心とする内容でしたが、その内容は先進国が決めており途上国からは反発もあったそうです。

MDGsの進展には地域の偏りなどの「見落とし」があったという指摘もされていたとの事。

 

このMDGsが2015年に期限を迎え、2030年までの目標として新たに策定されたものがSDGsです。

SDGsは、「誰ひとり取り残さないことを目指し、先進国と途上国が一丸となって達成すべき目標」で構成されているのが特徴です。

そしてその目標が、よく目にする17個のアイコンになる訳です。

 

MDGsで目標としていた「貧困や飢餓」といった問題から、「働きがいや経済成長」、「気候変動」に至るまで、とにかく「誰一人取り残さない」というものに相応しく、世界中で抱える課題を包括的に挙げていることが分かると思います。

 

どうして企業がSDGsに取り組むのか?

もちろん、いろんな理由があると思いますが、大きく次の二つでしょうか。

1.会社の存在意義(社会貢献)に関する事だから

多くの企業で、社会への貢献を存在意義やミッションとして挙げています。会社を社会全体の細胞と考えた場合、自分の都合の事だけを考えて増殖する会社は、まさにガン細胞と同じではないでしょうか。

全ての会社には社会貢献が求められます。社会貢献といっても、大きく考える必要はありません。税金を納める。雇用を生み出す。経済を回す。これすらも立派な社会貢献なんです。

また、あらゆる会社は独自の存在意義を持っていて、その存在意義が社会貢献に繋がります。

こうした理由から、社会への貢献をミッションと謳う企業は少なくありません。そしてSDGsへの取り組みは、より明確に社会に貢献している事を内外的に広める事ができます。

2.会社にメリットがあるから

SGDsへの取り組みは、企業イメージのアップに繋がります。投資家や消費者からの印象が良くなると共に、採用活動に対しても効果が見込めます。

また、企業イメージがあがれば、従業員の会社に対する意識が上がる事も期待できます。

SDGsの目標として就労環境の改善や女性の活躍も含まれますので、そういった事への取り組みがアピールしやすくなります。当然、結果として従業員満足度の向上も期待できる訳です。

また、SDGsの目標への取り組む上で、課題解決に向けた新規のビジネスも期待できます。

 

今さらながらにSDGs、いかがでしょうか。

SDGsの目標に向けて、国も企業も個人も少しでも出来る所から取り組んでいきたいですね。

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