好きな言葉、心に響いた言葉 パート3

『あいと正義』

書籍

(2011年 3月 7日 福嶋 昭)

『好きな言葉、心に響いた言葉』というテーマで、2007年の
ブログで私の母親や西堀栄三郎さんのお言葉をお借りして
話しをしたことがあります。

私の母親はさておき。
西堀栄三郎さんの言葉で、『チャンスは逃すな。まず決断を
せよ。石橋を叩くのは、それからである。』のお話しをさせて
いただきました。
ご興味のある方はぜひ著書「石橋を叩けば渡れない」を
読んでみて下さい。

西堀栄三郎さんのことを知ったのは恥ずかしながら偶然テレビ
を見ていてのことです。

最近、同じようなことがありました。一瞬の間に飛び込んで
きた言葉ですが私の心に突き刺さりました。

―― 『あいと正義』

その番組はNHK「私の思考探究/幸せを感じる社会とは」で
歌手川嶋あいさんと川本隆史教授の対談でした。

部屋の片付けをしながら出かける間際にテレビのチャンネル
を変えている中で飛び込んできた言葉です。

『正義とは母さんを悲しまさないことだ。』
詩人、大平数子さん著書「慟哭」の一節だそうです。
短い言葉ですが一切の否定ができずその通りだとしか思えま
せんでした。

正義についての説明は幾つかあると思いますがこれだけ的確
に表現され納得でさせられるものはないと思いました。
著書「慟哭」はもちろんですが大平数子さんをもっと知りたいと
思いました。

大平数子さんについてネットで調べてみるとその詩集「慟哭」
は広島で被爆し亡くされた子供さんへの想いをよんだ心の詩
でした。
正義という言葉の裏に沢山の悲しみが込められた一節だった
のです。
私が共感した正義とはまた違い深く悲しいものでした。

もっと大平数子さんの詩集を読んでみようと思いますが行き
帰りの電車の中では周りの方に迷惑を掛けそうで難しそう
です。

今回、大平数子さんを知るきっかけはテレビでしたがほんの
少し言葉が飛び込んできたのを記憶し何の番組で放送して、
どんな内容だったのかを知ることが出来たのはネットがあっ
たからです。

ひと昔であれば、気になるんだけどこの言葉誰か知らない
ですかと聞きまわっていたと思います。
あげくの果てに知っている人がいなければ大平数子さんを
知ることがなかったかもしれません。感謝です。

一方では最近大学入試でネットを悪用した受験が問題に
なりました。
エジプトの大規模デモを可能にしたのもネットです。

私たちのビジネスを考える時にはネットそのもののサービス
や戦略の手段としてネットを外すことは出来ません。
今後どのようなネット社会がどんどん広がるのか想像できま
せんがあいと正義の精神が広がるネット社会になればいいと
思います。

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