好きな言葉、心に響いた言葉 パート2(完結編)

好きな言葉

(2007年11月26日 福嶋 昭)

『好きな言葉、心に響いた言葉』というテーマで、
前回は『心に響いた言葉』ということで大阪の
おばちゃんである私の母親から頂いた言葉に
ついてお話しをさせて頂きました。
今回は前回の予告通り、西堀栄三郎さんの
お言葉をお借りしてお話しをしたいと思います。

今日のお話しは賛成、反対、賛否両論だと思い
ます。私もそれが全て正しいとは言いませんし、
全て間違いだとも言いません。
ただ、それが私の今の色であり、今の私には
一番合っている考え方かなぁと自分では
感じています。

そのあたりの意見も含め、ブログへのコメントを
投稿して頂ければ読んで頂いた方との距離も
近くなりそうです。
投稿、楽しみにお待ちしております。

―― 好きな言葉

もともとこの書籍との出会いのきっかけは皆さんも
ご存知だと思いますがNHKの『プロジェクトX』
でした。
好きで見ていた番組ではありますが、仕事で遅く
なることもあり、欠かさず毎週見ていたわけでは
なくその週の放送を見ていたのはラッキーだった
と思います。

西堀さんは真空管を発明したり、品質管理に
新たな手法を用いたり、第一次南極越冬隊の
隊長を務めたりと沢山の功績を残された方です。
西堀さんの生き方、考え方に新しいものを見つ
けたというよりも、テレビから私が理想に思って
いる考え方を表した言葉が次から次に聞こえて
きて気がつけば、『これ誰?』と見入っていま
した。

もちろん、西堀さんの言葉の重みや次元には
私自身は全然追いついていないですが自分の
中で長い間探していた物(言葉にしたかった
表現)が見つかったような感じでした。
西堀さんの著書に「石橋を叩けば渡れない」が
あります。
その中には私にとって幾つかの、理想の生き方、
考え方を表した言葉があります。

その幾つかの言葉の中でも著書の題名でもある
「石橋を叩けば渡れない」に私の一番の
想い入れがあります。
新しいことには必ずリスクがあります。リスクを
調査すればするほどリスクは膨らんでやめた方が
いいということになる。
リスクを考えるよりも、それをやるにはどう
すれば出来るか、その方法を考えた方がいいと
いう内容です。

プロジェクトXの中で西堀さんの格言として
紹介された『チャンスは逃すな。まず決断を
せよ。石橋を叩くのは、それからである。』
は私にとって本当に自分を奮い立たせるための
言葉です。
「チャンスが逃げないうちにまず決断をし、それを
やるにはどうすれば出来るかを考えた方がいい」
という言葉です。
私の場合にはまず自分が正しいと思ったら
『チャンスは逃すな』⇒『まずは行動』が私の中
での基本です。

私にも有りがちな事ですが仕事で“電話しづらい事”
等は先送りにして、結果としてうまくいっていた
タイミングを何度も逸したことがあります。
苦手な相手への営業アプローチもその一つかもしれ
ません。

若い人を見ていてそのような時にも『チャンスは
逃すな。まず決断をせよ。石橋を叩くのは、それから
である。』の話しをします。
もう少し分かり易いように、ナンパを例にして話しを
するようにしています。
好きな女の子がいて、今すぐに告白すればOKを
もらえたのにその場を躊躇し次の日に決心し告白
したら前日の夜に別の男性から告白されてダメに
なってしまうかもしれないでしょう。
まずは決断をして行動し、その後のことは次に考え
ましょう
ということですぐに電話をしてもらいます。

私は基本的にあまり『石橋を叩いて渡る。』タイプ
ではないようです。
家内に言わせると私は『もっと石橋を叩いて下さい。』
と言われた時には『はぁ~い、叩きました。これで、
いいですかぁ。』と言いながら笑って石橋を渡って
いくタイプだそうです。

私の石橋は西堀さんのように高い次元での石橋で
ないので、失敗や痛い目を見ることもありますが、
それで勉強をしているのも事実です。
致命傷は別として、先見性や能力に乏しい私は
行動して失敗した時にはそうすれば失敗すると
いう事が分かったぶん少しだけ先に進みましたね、
じゃあ次はどうすればうまくいくのかを考えましょう
の繰り返しです。

石橋を叩くのをあとまわしにしたことで、思っても
いなかった橋や道が見つかることもあります。
色んな石橋を渡ることで人生マップやビジネスマップ
も広がっていくような気がします。

人それぞれ、賛成、反対はあると思いますが、西堀さん
の著書「石橋を叩けば渡れない」は見鳥文庫(エクス
テック社の図書棚)に入れておきますので、時間がある
人は一度読んでみて下さい。

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