前回は「女性の働きやすさについて」という記事をあげましたが、エクステックでは男女の垣根なく働きやすい環境作りを実現していっています。一例として、時短勤務とテレワークをそれぞれ活用されている八尋さん、谷村さんからお話を伺いました。場所は採用面接にも使われています、大阪本社 会議室です。
──まずは時短勤務について、八尋さんよろしくお願いします。
はい、よろしくお願いします。僕はエクステックにとてもお世話になっていて。週3回、通院のために時短勤務をしています。入社してから体調を崩して、4回入院をして、今は身体障がいを持っています。6年前に手術をした時には、福嶋社長にお見舞いにきていただきました。総務の重村さんからも、収入に困らないよう手続きをしていただいたり。2か月のお休みをいただいたのですが、社内のPJメンバーからもすごく親身になっていただいたことを覚えています。いい思いしかしていないというか(笑)
──手厚いサポートがあったんですね。
そうです、そうです。戻るときも、すぐ復帰できるように配慮をしていただきました。その後に別のハンディキャップも抱えてしまったのですが、その時は社外の業務から社内へ戻してもらいました。ただ、その当時は社内の仕事がほぼない状態で……「僕はもう、ここで技術者として仕事ができないんじゃないか」と思って、辞職を申し出たんです。障がい者手帳もあったし、障がい者雇用枠で別の居場所を探そうと考えていることを伝えたら「もうちょっと待って。社内で続けられる道を作るから」と。
──会社は諦めていなかったと。
ちょうどその時に、新たな取組として案件コンペに応募して仕事を取っていこうという動きがあって、運よく通所介護のシステム開発案件がとれたんです。開発システム基盤が必要だからその準備と支援をしてくれと言われて。その案件から更に拡がって、いくつか案件をいただけるようになっていって、さみしかった社内に若手も増えて活気づいていって……こうやって、今も働かせていただいています。通常勤務として働けるか不安もあったのですが、社長も取締役も皆さんが僕のことを思ってくださって。ハンディにならないよう、出来ることは全てやっていただきました。だから、「もうちょっとこうしてほしい」ということはないですね。
──「ここまでやるんだ」と感動しました……谷村さん、どう思われました?
会社がフォローしてくれていることを、僕もほんとうに感じています。僕は中途入社で、あまり転職の回数を重ねていませんが、ここまでやってくれる会社はないです。働きやすさとか、どうしたら続けられるのかを真剣に考えてくれていると思います。
──フォローされるだけでなく、自ら掴んでいかれた成果でもあるのではないかと感じました。八尋さんが客先で支えてこられた土台があったからこそ、仲間として協力してトラブルを乗り越えようとできた一面もあると思います。
僕も15年いますから……でも、昔は入社された方がすぐ客先へ向かう環境だったので、そのあたりは分からない部分もあります。
──若手からすると希望を持てます。客先で条件が合わなくなったらサヨナラではなく、自社でもやりがいを求められるところがエクステックの魅力ですね。
昔は客先常駐が主流でしたが、今や新卒1年目、3年目、5年目の社員が揃っているので、社内の環境そのものも明るくなりました。いい会社になってきたと思っています。
──タメになる話をありがとうございました。それでは、テレワークについて。谷村さん、よろしくお願いします。
僕はまだ子どもが幼いのでテレワークを活用しています。僕も妻も、親族が遠方に住んでいるので育児関連で頼れる人がいないんですよね。保育園に預けても、やっぱり子どもって急に熱を出したり、行事なんかがあったりしたら誰にも任せられません。テレワークができるようになったのはコロナの流行がきっかけでしたが、助かっています。
──世間一般的によくある「奥様に任せる」という選択肢は選ばれなかったんですね。
僕らは共働きですし、妻の職場がテレワークに対応していないんです。なので、柔軟な対応ができる僕の方が合わせています。
──テレワークしている時と、出社している時の違いはなんでしょうか。
基本的にチャットで報連相をしているので、顔が見れませんね。Zoomで画面共有していても、みんながカメラに顔を映しているわけではないので。リアクションが見れなくて細かいニュアンスが伝わりにくいです。言葉もかなり選んでいます。パッと話しかける程度の内容や雑談で済むような相談がしにくいのは、悩みのひとつです。文章で送るとなると、どうしても気が引けちゃいます。もうちょっと調べたら分かるかもしれないと思って、自分で解決しようとして時間を使ってしまうことがあります。
──改善点や工夫されていることはありますか。
作業部屋を用意して、集中できる環境を作っています。子どもに呼ばれたりすると、どうしても離席しちゃうのですが。このタイミングでチャットがきたりして、返信しない時間が続いてしまうと仕事をきちんとしているか疑われないか心配になります。なので、チャットの通知は視覚的に見えるように設定して、作業に没頭しすぎないようにしています。とは言っても、閲覧するまで通知が固定表示されるわけではないので、マメにブラウザを見るように……そんなところですかね。
──実は若手女性陣からいい評判を聞いています。(参照:女性の働きやすさについて)
そうなんですか。
──今の社内では、育児で時短勤務をされている方がおひとりだけで、テレワークを存分に活用してフルタイムで働かれているのは谷村さんだけですから。フルタイム勤務もしながら育児をする、という選択肢をとるためのロールケースになっているんですよ、八尋さん。
若手の方が増えてきていますからね。前例を作っておくことで、これから入ってこられる新卒採用の方々にもいい影響があるんじゃないでしょうか。「谷村さんみたいにやるぞ!」という働き方の想像がしやすくなりますね。
──令和の時代になって、男女ともに育児をすることが当然になっています。今からの世代にとっても、いいイメージを抱けそうです。
男女、という話でしたら妻よりも僕の方が積極的ですね。子どもとの相性がいいので(笑)
──親子仲がよいようで何よりです。苦労話もあれば、いつでもお伺いしますので、いつか参考にさせてください。
女性陣とはまた違って、じっくりとお互いの話を聞きながら進んだ今回。
会社の歴史にも触れ、進化中の今を感じられるよい機会となりました。
変わらない良さと、変わっていく良さのどちらも大切にして、未来へ歩む仲間に託していきたいですね。
(2024年2月28日 杉本)