見つかった時の表情が人間ぽくって、思わず笑ってしまいます。
先日、新聞で気になった記事をご紹介します。
披露宴への出席、墓参り、合格祈願 ————。
代理で用事を済ませてくれる「代行業」に、身内の行事まで引き受ける
新手のサービスが次々と登場している。
今春、大阪市内のホテルでの結婚式披露宴。
新郎の元上司という50歳代の男性が約100人の出席者を前にスピーチに
立った。
「疲れた後輩の仕事を何も言わずに引き受け、部下とは言え学ぶことの多い
存在でした」
実は男性は元上司ではなく、「結婚式出席代行業者」が派遣したスタッフで
スピーチ原稿も業者が用意した。
新郎は結婚式直前に転職したため、新しい職場で出席を頼める人がおらず
また、円満退職ではなかったので「元勤務先関係者」5人も派遣スタッフが
座った。料金は10万円だ。
代行業者によると、「披露宴への代理出席は徐々に増え、現在は月10件前後
大半は20~30歳代で、数合わせや友達が多いと見せたいのが主な理由」と
話し、葬式の参列代行依頼も増えているという。
一方、合格など「祈願代行」を巡っては、毎日のように同じ人物がお守りを買いに
来たり、一度に大量に購入する不自然なケースが各地でみられるとして、神社本庁が
「業として代わりにお参りするのは好ましくない」と注意するよう呼びかけている。
私はこの記事を読んだ時に、「なんでやねん」とつっこみを入れてしまいました。
人間関係はコミュニケーションで成り立っていると信じて疑わない当方にとっては
なんとも嘆かわしく悲しい記事の内容です。
身内の行事に他人が紛れていても気づかれない人間関係の薄さや、体裁だけ
整えば他人でも良いと考える土壌になってきているのでしょうか。
合格祈願の代行など、果たしてご利益があるのかどうか、反対に罰があたりそうな
気もしますが。
ネットが身近になり安易に何でも依頼できるのも1つの要因でしょうか・・・・・・