先日、エクステックの課長層以上による社内研修がありました。私自身はファシリテートする側でしたが、非常に楽しくもあり得るものが大きい研修となりました。そんな研修の中で、「組織において大切な事」について考えた事をお伝えさせていただきます。
(2022年10月17日 企画推進室)
構造的な問題が課題ではない
このような記事を目にしたのですが、「日本の中学教員の1週間の勤務時間は56時間」で、教員の働き方に問題があるとの事です。
しかし、この問題は先生に原因がある訳ではなく、学校教育の構造に問題がある訳です。
アインシュタインは「今日我々の直面する重要な問題は、その問題をつくったときと同じ考えのレベルで解決することはできない」と述べたとの事ですが、まさにこの「構造の問題点」を変えるのは現場レベルではなく、もう一つ上のレベルで実施する必要があるという事です。
こういった構造的な問題は、エクステックの中でも沢山あるというのが、先日の研修で明確になりました。
また、これらの構造的な問題の解決を現場レベルだけで行うのは難しく、組織横断的であったり、トップダウン的であったり、現場より一つ上のレベルで行う必要があるのだとも感じました。
しかし、組織内の構造的な問題には様々なものがあり、「全てが完璧であり、問題が全く発生しない構造を持つ組織」というのは現実的に難しいと思います。
つまり、一つ解決しても新しい問題が生まれ、ずっと改善を続ける必要があるような気がしました。
そう考えて行くと、本当に重要な事は「構造的な問題の解決」ではなく、こういった問題を認識できないという課題ではないかと考えました。
以前にもブログで書きましたが「心理的安全性」という言葉があり、何でも話し合える環境にしようという風潮があります。
この時には
異なる意見を発言する、意見が対立する事自体は、心理的安全性とは関係ありません。本当の心理的安全性とは、お互いに思いやりを持って相手を気づかう気持ちを持ったチームとなる事だと思います。
と書かせていただきましたが、
「構造的な問題」も忌憚なく意見し合える組織である事が大切なのだと感じました。
これから、山のように上がった課題に取り組んでいく必要がありますが、「心理的安全性が保たれた組織」は既に達成できているな、と実感した一日でもありました。