2級ウェブデザイン技能検定に1ヵ月で合格する方法

少し前のブログで書きましたが、無事「ウェブデザイン技能検定2級」に合格しました。これで2級ウェブデザイン技能士と名乗る事ができます。今回は試験勉強期間約1ヵ月で合格できた方法をお伝えしたいと思います。

(2019年10月15日 企画推進室)

ウェブデザイン技能検定とは?

厚生労働省が実施する技能検定制度については、以前の記事をご覧ください。

「意外と簡単な件」とか書いておいて、落ちたら笑えなかった訳ですが・・・

さて、厚生労働省認定技能検定制度、唯一のIT系試験「ウェブデザイン技能検定」。

ウェブデザインに関する検定試験な訳ですから、ウェブデザインの技術力が問われます。2級について具体的に言えば、

・学科60分
・実技120分

の試験です。

学科はマークシート形式で2択の問題と4択の問題があり、全部で40問。100点満点で70点以上が合格。配点は発表されていませんが、おおよそ28問合えば合格の計算です。2択と4択で配点が異なると考えれば30問は正答しておきたい所。

実技は用意されているPCを操作して、画像加工やHP作成といった課題を行います。全部で5問。こちらも100点満点で70点以上が合格。ただし、試験要項に示す各作業分類において配点の60%以上の得点を得ることが必要。要は、各課題で一つでも60%を下回るとダメという事です。

出題範囲についてはウェブデザイン技能検定のHPに試験要項ページとして公開されています。

あ、それから受験資格があります。

2級については、次のいずれかに該当する必要があります。

・2年以上の実務経験(※2)を有する者
・職業高校、短大、高専、高校専攻科、専修学校、各種学校卒業又は普通職業訓練修了(※3)した者
・大学(※3)を卒業した者
・高度職業訓練(※3)を修了した者
・3級の技能検定に合格した者

※2:実務経験とは、ウェブの作成や運営に関する業務に携わった経験のことである。
※3:学校卒業、訓練修了については、卒業あるいは修了した該当科に協会が定めたウェブの作成や運営に関する科目等が含まれると協会が認めたものに限る。

 

筆者は「2年以上の実務経験有り」として受験申請しましたが、特に何か必要書類を求められたり、問合せされる、といった事はありませんでした。

 

学科試験の勉強法

学科試験は、基本知識の有無でかなりかわってきます。HTML、CSS、PHP、JavaScriptから多く出題されますので、この辺がまったくわかっていない方は、基本知識の勉強をしましょう。

細かい部分まで勉強しだすと、範囲が広すぎるので半年かけても終わりません。基本的な所を押さえておくだけで良いと思います。

後はひたすら過去問を解いていきます。とにかく類似問題が多数出題されますので、10年分ぐらいの過去問を繰り返しといていきましょう。

公式サイトでも3年分の過去問を公表していますが、過去問題集や過去問を公開してくれているサイトなどもありますので、探してみて下さい。

一回解いてみて、判らない問題、分野、カテゴリーについては、ネットや本等を調べて知識をINPUTしていきましょう。1日1時間~2時間。これを1ヵ月も続ければ、過去問10年分で何度も類似問題を解く事になるでしょう。特に間違った問題、判らなかった問題は繰り返し解いていきましょう。

そうすると、過去問で7割~8割以上は正答できるようになっていると思います。筆者は累計600問以上解いていました。これぐらい解くと70%ぐらい取れる気になってきます。

実際の試験では自己採点で33問、8割以上の正答率でした。

実際に受験された場合、「こんな問題知らない!」という問題が多くて焦ると思います。しかし、選択式の問題のため判らない問題でも、1/2または1/4の確立で正解します。ですので焦らず、判る問題を確実に拾っていきましょう。

 

実技試験の勉強法

実技試験に関してですが、PhotoshopとDreamWeaverが必須です。裏技ですが1週間のお試し無料期間がありますので、試験1週間前にインストールして1週間で実技試験対策を行うという手もあります。

1週間で大丈夫か、という不安があると思いますが、実技試験は今のところほとんど毎年同じ問題が出題されています。

「こんな事で本当に大丈夫?」と試験実施団体であるインターネットスキル認定普及協会を心配してしまいますが、とにかく試験対策的には1週間あれば十分です。公開されている過去問を3年分も解けるようになれば合格できるでしょう。

ただし、公式サイトでは実技試験の正解が公表されていません。また、課題のための素材も公開されていないため、独学では少し難しいかもしれません。(とは言え、ネットを上手く検索すればどうにかなりますが)

手っ取り早い方法として、公式サイトで紹介されている「ウェブデザイン技能検定 過去問題集 2級」を購入するという手があります。こちらには過去問とその解説、素材まで入手可能です。少し古い本ですが、実技に関しては出題の傾向が全く変わっていないため問題ありません。(学科は最新の情報を入手する必要があります)

 

いかがでしたでしょうか。2級が難しそう、という方はまず3級からチャレンジしてみて下さい。

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