リーダーシップとマネジメント。ビジネスの世界でしばしば話題に上がるかもしれませんが、この二つの違いをきちんと説明できますか?現代においてはマネジメント過多と言われる事もありますが、時折混同される事があるこの二つをテーマにしてみたいと思います。
(2021年1月25日 企画推進室)
リーダーシップとマネジメントの違い
リーダーシップを語る前に、この投稿を読んでみて下さい。
マネジメントの父と呼ばれるピーター・ドラッカーの言葉によると
「マネジメントは物事を正しく行う事で、リーダーシップとは正しい事をすることである。」という事です。
少しわかりにくいかもしれませんが、前述の投稿で言う所の「真北」、進むべき道と言えばわかるでしょうか。
この道を指し示すのがリーダーシップという事です。
そして、方向が示されれば、その道を効率よく進む事を考えるのがマネジメントとなる訳です。
どんなに優秀なマネージャが効率の良い組織運営を行ったとして、正しい行く先を指し示すリーダーシップがなければ、間違った場所により早く到達してしまうだけでしかありません。
極端な例を言えば、他人を押しのけ、成功するためにはどんな事をしても良いという指導者が、素晴らしい管理手法を発揮して業績を伸ばしていった組織を想像してみて下さい。
一時は会社も大きくなり、成功の道を登っているように見えたとしても、その行く先が明るくない事は想像できるのではないでしょうか。
つまり、まず先に必要なのはリーダーシップなのです。
リーダーシップを発揮し、正しい道を組織に指し示す事が第1なんです。
しかし、その道は平坦ではありません。
その指し示す先が理想に燃え、ゴールの山が高ければ高い程、登り切った時に見える景色は素晴らしいかもしれません。
しかし、その道のりはとても険しい道になります。時には断崖絶壁や、深い谷が潜んでいる事でしょう。
そんな時に必要なのは、そのルートをいかに安全に、効率良く進む事ができるかを考えるマネジメントになるのです。
この考え方は大きな組織だけでなく、小さなチームや個人にも当てはまります。
自分自身の在り方や生き方、進む道を定めるセルフ・リーダーシップを発揮し、その定めた道を正しく進むよう管理するようセルフ・マネジメントを発揮する。
ぜひ、この考え方を覚えておいて、自分自身にリーダーシップとマネジメントを発揮してみてください。