情報処理技術者試験の中の「ITパスポート試験」、当然ご存知の方も多いと思います。プログラマー向けというよりも、全ての社会人が情報社会の中で生きていくのに必要な知識、という方向性の試験です。学習時間の目安が50~100時間程度と言われている試験ですが、中学生が1日30分程度、わずか2か月(学習時間30時間程度)で合格できました。今回は、ITパスポート試験の勉強方法についてお伝えしたいと思います。
(2020年09月23日 企画推進室)
ITパスポート試験について
ITパスポートについては以前に記事に書きましたので、リンクしておきます。
ITエンジニアにはおなじみの情報処理技術者試験、全部で12のカテゴリがあります。その中でも一番入門となる「ITパスポート試験」ですが、プログラマーにとってこの試験はどういう位置づけと考えればいいでしょうか? (2020年06月22日 企画推進室) 情報処理技術者試験のカテゴリ ...
上の記事にも書きましたが、具体的な対象者は次のとおりです。
この試験の狙いは、すべての社会人が備えておいてほしい情報技術の基礎知識を受験者に習得していただくことにあります。技術系の社会人、理系の学生だけではなく、事務系の社会人、文系の学生なども対象としています
ITパスポート試験は、ストラテジ系、マネジメント系、テクノロジ系と問題が分かれており、それぞれで合格点を取らなければ不合格となります。
中でもストラテジ系は、「企業と法務」「経営戦略」「システム戦略」といった分野が出題され、ITとはまったく関係ない問題も出てくるのですが、企業活動、経営戦略に関する事柄は、上記対象者にとって重要という位置づけなのだと思います。
効率的な学習方法
という訳で、特にプログラミングやITに詳しい訳でもない中学生が、2か月で合格できた学習方法をお伝えします。
とは言え、あらゆる検定試験、特に選択式の試験については定番の方法です。
最初の一カ月は、参考書をざっと読みます。「覚える」という事は一切無視して、「理解する」事を中心に読んでいきます。とにかく内容が理解できれば忘れてしまっても問題ない、というつもりで、ガンガン読み進めていきます。
参考書に例題があれば、いきなり解説から読み始めてもかまいません。内容さえ理解してしまえば、さっさと忘れても問題ありません。とにかく早く読み終わる事が重要です。
参考書を読み終われば、過去問です。
特にテーマ別に頻出問題をまとめている問題集がお勧めです。これをガンガン解いていきます。当然、参考書の内容は覚えていないので、判らない所が多いと思います。わからないと思ったら、すぐ解説を読みます。そこで、内容をしっかりと「理解」します。
問題を解くときに、解いた日と、自信を持ってとけたかどうかの記号をいれます。例えば、何度やっても絶対間違わない、と思う問題であれば、問題全体を×で消してもかまいません。
上記を同じ問題集で最低、2回、時間があれば4回ぐらいはやりましょう。そうすると、消した問題が増えてくると思います。4回目ぐらいになると、半分近く×で消されてくると思います。
ポイントは、間違った時に頑張って「覚えよう」としない事。人間の脳はどうせ忘れるものです。「忘れたら、また覚えればいい」ぐらいの気持ちで先に進みます。とにかく素早く繰り返す事。繰り返すに従って嫌でも覚えていきます。
問題集を何回かやった所で、1回分の過去問(100問)を実際に2時間で解いてみます。
ここでも、自信のある問題とそうでない問題に仕分けておきます。そして自信のない問題について、解説等で理解します。
貸借対照表やキャッシュフロー計算書、ISMSやISOなんて聞いた事も無い中学生でも、このやり方で1000点満点中700点オーバーを取る事が出来たので、これから勉強を始める方も、勉強中の方も、ぜひこの勉強法を試してみてください。
ちなみに、この中学生というのは我が家の娘です。若干親バカ記事でしたね。