12月6日、令和元年度の中小企業診断士2次試験(筆記)の結果発表がありました。筆記試験の合格者が口述試験に挑みますが、合格率から考えれば筆記の試験が事実上の最終試験。合格された方、本当におめでとうございます。
(2019年12月9日 企画推進室)
今年度の合格率について
早いもので、昨年の合格発表を記事にしてから1年たちます。
本年度は1次試験の合格者数が非常に多く、2次試験の合格率が極端に低くなるのではないか?という憶測が飛び交っておりました。
昨年の2次試験の受験者は4,812人、口述試験に進んだ人数(筆記合格者数)は906人、合格率は18.3%です。(合格率18%と聞くと、さほど難しい試験に感じられないかもしれませんが1次試験も合格率が20%程度なので、総合で4%程度の狭き門という事になります。)
ところが本年度の2次試験受験者数は5,954人(この数は過去10年で最大)。これはかなり合格率が下がるのではないかと思われました。
というのも、筆記試験合格者が口述試験に進める訳ですが、口述試験は一人ひとりの面談形式の試験になるため、物理的に受験できる人数が限られてしまいます。筆記試験の正答が発表されない事からも、合否は相対評価ではないかとも言われており800人~900人程度、合格率15%程度になるのでは・・という噂されていましたが
結果として、筆記合格者1,091人、合格率18.3%
合格者が1,000人を超えたのは平成26年以来(その時の合格率は24%を超えていました)ではありますが、極端な数値とはなりませんでした。
資格取得の意義
昨年の記事で、「なぜそんなに苦労してまでこの資格を目指すのか」について書きました。
- 社会的意義に共感する
- 何よりスキルアップを実感できる
自分が合格してからの足跡を振り返ると、生き方が随分変わった事を実感します。企画推進室を立ち上げ、なぜかキャリアコンサルタント資格を取得し、今現在はコーチングについて学んでいます。いままで合う事のなかったような多くの方と知り合いになり、新しい縁からビジネスの話しをいただいたりで、毎日が慌ただしく過ぎていきます。
非常に大変な試験ではありますが、頑張っただけの見返りのある資格だと思います。
ちなみに昨年の記事で書きましたが、残念ながら2次試験で不合格となり養成課程を受験した友人は、無事に養成課程の学校に合格して来年診断士になる予定との事です。おそらく多くの経験を積んで、私より優秀な診断士となる事でしょう。
最後に、本年度残念だった方へ。資格試験では試験の結果を合否で判断されてしまいますが、自分の人生に「合格」を出すのは自分自身です。いろいろな生き方、歩き方があります。何年かけてでも合格を目指すというのも一つの歩き方ですし、診断士以外の道というのも一つの歩き方です。
慌てず、年末年始にじっくりと自分の歩く道を考えてみてはいかがでしょうか。