11月20日、平成31年度秋期情報処理技術者試験のうち、情報セキュリティマネジメント試験と基本情報技術者試験の合格者が発表されました。恒例となりつつありますが、今回もいろいろと振り返ってみたいと思います。
(2019年11月25日 企画推進室)
情報セキュリティマネジメント試験 午後問題の難易差補正
何と、今回の情報セキュリティマネジメント試験、午後問題で基準点の変更が発表されました。簡単に言えば午後問題が60点で合格のはずが、46点で合格となったのです。
どういう事かというと、60点を合格とすると合格者が少なすぎる、すなわち問題が難しすぎたんでしょうね。不合格だと思っていた方にもチャンスだという事かもしれません。しかし、ここまで補正が入るというのは少しひどすぎるかもしれませんね。
合格者に関する情報
さて、前回、前々回に続き発表されたうちの「基本情報技術者試験」について合格者の情報を確認してみましょう。
社会人:受験者数46,109名、合格者数12,905名、合格率28.0%
学生:受験者数20,761名、合格者数6,164名、合格率29.7%
春と比べると社会人の受験者数が1万名程度増えていますね。受験者数は順調に増えているようです。ちなみにピーク
合格率も21.3%→28.0%と大幅に上がっていますが、それでもあいかわらず社会人が学生に合格率で負けているという状況が続いています。頑張れ、社会人!
経験年数別の合格率はというと
未経験:35.0%
1年未満:38.0%
2年未満:28.8%
2年以上4年未満:25.8%
4年以上6年未満:26.2%
6年以上8年未満:31.9%
8年以上10年未満:25.7%
10年以上12年未満:23.2%
今回も概ね同じ傾向で経験と合格率に関係なく、特に1年未満の方が強い傾向にあります。やはり、きちんと対策すれば、経験と関係なく合格できる試験と言えますね。やはり若手と呼ばれるうちに頑張って合格しておくべき試験と言えますね。
その他統計情報
今回は、もう少し統計情報をお伝えします。
まず平均年齢
受験者25.4歳、合格者24.8歳
やはり、若手の社会人や大学生の世代が受験するイメージですね。
そんな中、90点以上という高得点者の数は
午前:166 名、午後:1,212 名
午前で言えば56,419 名の受験者の中のトップ166名、すごい成績ですよね。一度インタビューしてみたいものです。
次に学生に目を向けて、在学中の学校で合格率が一番高いカテゴリーは
大学院(情報系以外) :51.7%
と、ここでもIT系以外の合格率の高さが目を引きます。
が、それ以上に目を引く数字がこちら
小・中学校:受験者数28人、合格者数11人、合格率39.3%
どこから突っ込んだらよいのかわかりませんが・・・
小中学生で28人も受験するという事実と、その合格率が社会人の合格率を上回るという事実・・・
一言だけ言わせて下さい。頑張れ、IT系社会人!