新年おめでとうございます、というには少し間が開いてしまいましたが、今年最初の私の投稿になります。年末年始といかがお過ごしでしたでしょうか。忘年会、正月、新年会と飲みすぎを自覚している方も多いと思います。
飲みすぎと言えば、日本の会社では忘年会や納会、新年会、新人歓迎会など様々な飲み会が開催されます。さて、そんな飲み会の参加を断ると、昇進や昇格に影響があるのでしょうか?
(2019年1月15日 企画推進室)
飲み会は仕事?
ひと昔前、職場の飲み会や上司からの飲みの誘いは、何があっても参加する社員がほとんどという時代がありました。
しかし、今では「ちょっと用事がありますから」と断る社員もけっして珍しくありません。今の時代、飲み会への参加強要はパワーハラスメントと言われても、しかたが無いでしょう。飲み会が仕事の一部だという時代は、過去のものです。
という事で、参加を断ったからといって、昇進や昇格に影響があるような会社は少ないと思います。ただし、社風や業種などによって、飲み会の重要性が変わるので油断できません。
また、酒の席での部下の発言をチェックしているという人もいますし、行動評価として酒席での行動をチェックされているという事もあるでしょう。
なので、飲み会が仕事の一部でないからといって、安易に考えないほうが良いのも事実です。
なぜ、上司は飲みに誘うのか
仕事の話をするのならば、酒の席ではなく昼間にコミュニケーションを取るべきなのが本来の姿のはずですが、部下と1対1で話す時間をとるというのも難しく、じっくり腹を割って話すには夜の飲み会が良い、ということなのでしょう。
また、「何があっても参加する若手社員」だった上司達は、「会社のイベントに参加しないなんてあり得ない」と心の中で思っているかもしれません。「飲みニケーション」が一番の「コミュニケーション」だと信じている方は、まだまだ多いのが現実だと思います。
上手な断り方
社内のつきあいが大事なのは言うまでもありませんが、やはり時には断りたい時もあると思います。
オススメとして、社外のコミュニティ、例えば異業種交流会とか、××勉強会とか、地域のボランティアなんかに参加してみてはいかがでしょうか。そして、そういったコミュニティに参加している事を普段から話しておくのです。
社内の人と飲み会をすると、不平不満や愚痴も多くなりますし、楽しいばかりでは無いでしょう。その一方で、社外の勉強会や情報交換会などの飲み会に参加すると、「刺激になった」、「非常に勉強になった」、「やる気が出た」という話もよく聞きます。
また、そういった仕事以外のコミュニティを持っていれば「今日は勉強会がありますので」と言って、誘って来た上司に嫌な思いをさせずに断った上に、「頑張れよ」とにこやかに送り出してくれるかもしれません。
それでも、やっぱりイベントは重要
一方で、京セラや第二電電(現KDDI)など、多くの業績を残された稲盛 和夫 氏の経営哲学であり著書の「京セラフィロソフィー」では、会社行事の参加は絶対であり、強い組織を作るためには、「参加したくない」つまり「経営者の側に寄ってきたくない社員」こそが、「経営者の考え方を教えなければならない人」だそうです。
今の時代、「強制参加」というのは難しいですが、同じ会社の仲間として、一緒に楽しみを分かち合いたい、会社の未来について語り合いたい、と思えるような組織でありたいですね。
「よく働き、よく遊べ」という事で、飲み会に限らず、皆が楽しめるイベントを企画し、思いっきり楽しみたいと思います。