ダイバーシティ、多様な価値観を受け入れるべき時代になっています。様々な考え方の人がいて、相互にアイデアを出し合ってシナジーを形成する。今では、そんな会社が生き残っていくのだと思います。しかし多様な価値観を受け入れると、方向性がバラバラにならないのでしょうか?
(2020年7月27日 企画推進室)
真北はひとつしかない
あるセミナーでの演習です。
全員で真北と思う方向を指さします。皆が完全に同じ方向を指す事ができるでしょうか?
おそらく完全に一致する事はないでしょう。
東京からパリに向かって出発しても、二度ずれてしまうだけでロンドンに到着してしまうそうです。たどり着く場所が遠ければ遠いほど、少しのずれも許されないのです。
では、この問題をどうすれば解決できるでしょうか?
多数決?
民主主義的ですが、この方法では解決できないでしょう。
この問題は「意見」の相違ですか?それとも「価値観」の違いでしょうか?
そう、いずれでもありません。
この問題の解決法は簡単です。「コンパス」を使えばいいのです。すると針が真北を指しているでしょう。
意見や価値観は多様であっても、実際の真北は一つしかないのです。
同じように、実生活や会社においても真北は存在します。本当に正しい事。「良心」という名のコンパスに当てはめ、指し示した方向が進むべき真北です。
自分が行っている行為が正しいのか。やるべきなのか。それを一番知っているのは自分自身です。
いろいろな価値観があり、それぞれの働き方、考え方があります。しかし、「良心」の示す真北はひとつです。
- 残業時間を減らし、休日出勤は無くす。
- 無駄な会議や、しなくて良い仕事はなるべく無くす。
- とにかく仕事の効率を上げる。
- 最低限の労働だけをする。
- 会社のミッションに共感し、熱意をもって仕事に取り組む。
- メンバー全員が全力でゴールに向かって進む。
- 熱い思いをもった組織を作り上げる。
- お互いが補い合い、常に高め合う仲間を作る。
あなたは、どのような会社が良いと思いますか?
そして、その方向は本当に真北を指していますか?
その方向は家族に自慢できますか?
顧客に胸を張って言えますか?
社会に声を大にして伝える事ができますか?
そして、子供たちに残していきたいと思う事は何でしょうか。