先週の連休にキャリアコンサルタントの更新研修を受講してきました。企業内キャリアコンサルタントは私一人でしたが、全員が働く人のために、という想いをもって活動されていました。そこで話題になった「労働者と経営者の対立」について考えてみました。
(2019年9月24日 企画推進室)
まだまだブラック企業が多い件
研修でキャリアコンサルタントの皆様と意見交換をしましたが、まだまだ「ブラックと言っても過言ではない企業が多い」という意見がありました。
労働者を「コマ」や「替えの効くモノ」のように考えている経営者がまだまだいるそうです。
そして「労働者と経営者の対立」という話題になりました。特に経営者がワンマンオーナーである中小企業では、そういった対立が起こるという事がそれなりにあるとの事です。
労働者と経営者が対立する事は、会社にとっても労働者にとって不幸でしかない。キャリアコンサルタントとしては「労働者が生き生きと働くために」という観点で労働者のカウンセリングを行ったり、経営者とお話をさせていただく、との事でした。
企業経営に人財はなくてはならないもの
そこで、私が「中小企業診断士」と「キャリアコンサルタント」のダブルホルダーだという話になり、「キャリアコンサルタント」の立ち位置についての話題になりました。
どういう事かというと、「中小企業診断士」は経営コンサルタントの資格であり、企業経営が上手くいくお手伝いをするのが仕事になります。つまり「経営者」にアドバイスする仕事です。
「経営者と労働者」が対立する構図を思い浮かべると、「労働者側」に立つキャリアコンサルタントと「経営者側」に立つ中小企業診断士は、真逆のように思えるかもしれません。
しかし、企業経営に「人財」は無くてはならないものです。
「働く人が活き活きと活躍する」事が、結局は企業が成長する源泉になる訳ですから、目指す方向が違う訳ではなく、アプローチの方向が違うだけなのです。
経営者も労働者も、同じ方向を向いて働く事が理想です。
経営者は「労働者のために何ができるか」、労働者は「会社のために何ができるか」。そして、経営者と労働者で「社会のために何ができるか」を考える事ができれば、きっとその会社は素晴らしい会社になると思います。
私自身は、経営者へのアプローチと共に、労働者を「数」は無く、一人ひとりの「顔」を見て、一人ひとりと対話できるコンサルタントでありたいと考えています。