先日、新人研修の講師を担当いたしました。そこでダイエットの話しで少し盛り上がり、興味ある人が多いのかなという事でブログで取り上げてみました。ちなみに私のダイエット歴は10年以上に及び、もはやライフワークのようになっております。
(2022年06月27日 企画推進室)
唯一のダイエット法
世の中には様々なダイエット法であふれています。こちらのニュースリリースによりますと、人気のダイエットは
- 食べ順(食物繊維から食べる)ダイエット
- 糖質制限(または炭水化物抜き)ダイエット
- ジョギングなどの有酸素運動系ダイエット
の順だそうです。
他にも、バナナダイエット、16時間断食ダイエット、半身浴ダイエット、酵素ダイエット・・・
よくもまぁ、次から次へといろんなダイエットが生まれてくるなぁ、と思います。
ダイエット法が次から次へと表れて消えるのは、「ダイエットが難しい」と思われているからですよね。
そして、めちゃめちゃ頑張ってダイエットしても、しばらくすると元より太ってしまうというリバウンドが待っています。
なぜダイエットをするのか
10年以上にわたり20Kg以上ダイエットを経験した私がお話しする「唯一のダイエット法」ですが・・・
その前に、そもそもなぜダイエットしたいのか、について考えていただきたいと思います。
- スマートになりたい
- 健康になりたい
- 自分に自信をつけたい
いろいろな理由があると思いますが
さすがに「来年は元に戻ってもよいし、手足がガリガリで少々おなかが出ていても良いので、夏までに5Kg痩せたい」というような方はいないと思います。
ダイエット法は目的によってある程度、変える事ができます。
とにかく痩せたいというのであれば、「断食ダイエット」や「糖質制限ダイエット」でも一定の効果はあります。
「糖質制限ダイエット」は効果が高いという声も聞きますし、実行されている方もいると思います。
しかし、糖質制限がなぜ効果があるのか、何が問題なのか、という事を知らずにダイエットに取り入れても逆効果になる事が多々あると思います。
なぜ痩せるのか、何がダメなのか
まず、ダイエットの本質をお伝えしたいと思います。
痩せるためには
摂取カロリー < 消費カロリー
の関係を作る必要があります。摂取するカロリーが消費するカロリーより少なければ痩せる。多ければ太る。
もの凄く単純な話ですね。
もう一つは、
体はほとんどが水分であるという事。
単純に言えば、水分を極力とらず、ひたすら汗をかけば痩せる訳です。
しかし、皮膚からは張りが失われ、スタイルが良くなるどころか不健康な体になった上に、水分を取ればすぐに元に戻る。
よくよく思い出してほしいのですが、「なぜダイエットをするのか」という点。
どのような理由だとしても、おそらく落としたいのは「脂肪」ではないでしょうか。
「糖質制限ダイエットは痩せる」という話がありますが、確かに痩せます。
「3日間の糖質制限で2kg痩せた」と言った話も聞くぐらいです。
しかし、1kgをカロリーに換算すると7,200キロカロリーに該当します。
1日に消費するカロリーを1,800キロカロリーとすると、2kgの「お肉」を落とすためには8日間断食する必要があるはずです。
この落ちた2Kgは何か?そうです。水分です。
体重が落ちたらなんとなく脂肪が落ちたような気になりますが、水分が失われただけという場合も多いのです。
特に「糖質制限ダイエット」では、エネルギーとなる糖質を制限するため、どこかからエネルギーとなる糖質を得る必要があります。
そこで体内に蓄積されている糖質として、筋肉や肝臓に蓄えられているグリコーゲンが消費される訳ですが、このグリコーゲンには1個の分子に水が3〜4倍結合しているそうです。
ですので、一時的には大幅に痩せたように思えるかもしれませんが、脂肪が減ったわけではないという事です。
しかも、エネルギーが枯渇している状態が続く事で、低燃費の体質になってどんどん痩せにくい体になります。
そこで元の食生活に戻すと、一気にリバウンドの悪夢がやってくるわけです。
糖質を取りすぎると、余った糖質が脂肪に変わるから「糖質制限ダイエット」は健康にも良いのでは?という意見もありますが、それは正しくありません。
1999年の論文でタンパク質や炭水化物の摂取量を増やしてもほとんど消費されますが、脂肪の摂取量を増やすと余った分は24時間以内にすべて体脂肪になると報告されています。
脳が小さいラットでは糖質を取りすぎると脂肪になるそうですが、人間が過剰な炭水化物を摂っても肝臓で1日10g以上の脂肪を合成することはできないという結果が出ているそうです。
ちなみに、「糖質制限ダイエット」に似た「ケトジェニックダイエット」という方法があります。
体は普段は糖をエネルギー源にしているのですが、炭水化物を制限する事で脂肪をケトン体というエネルギーとして活用できる体質に変えることができるという方法です。
しかし、そのためには1週間以上徹底的に糖質を制限する必要がありますし、その過程で糖新生というシステムにより筋肉も糖に分解されてしまいます。
ずっと続けられるダイエット法ではなく、スタイルがよくなりたい、健康的な体になりたい、という目的からは外れてしまうと思います。
では、どういうダイエット法がよいのか。続きは次回に書きたいと思います。