この度、国家資格キャリアコンサルタント試験に合格いたしました。経営者をサポートする中小企業診断士と、労働者をサポートするキャリアコンサルタントという両側面からエクステックをサポートしていきます。
(2019年2月11日 企画推進室)
国家資格キャリアコンサルタントとは
キャリアコンサルタントとは、学生、求職者、在職者等を対象に職業選択や能力開発に関する相談・助言を行う専門職である。2016年4月に職業能力開発促進法にキャリアコンサルタントが規定され、国家資格となる。キャリアコンサルタントは名称独占資格であり、キャリアコンサルタントでない者は「キャリアコンサルタント」又はこれに紛らわしい名称を用いることができない
という事で、学生、求職者、在職者等を対象に職業選択や能力開発に関する相談・助言を行う専門職です。
会社においては、これから就職活動を行おうとする学生へのアドバイスや、社員に対しての能力開発に対する相談・助言を行う専門家という事になります。
そして、国家資格となったため資格保持者でない方が「キャリアコンサルタント」や紛らわしい名称を使う事ができません。
厚生労働省は平成36年度末までにキャリアコンサルタントを10万人に増やす事を目指しているそうです。今後ますます注目される資格と言えるでしょう。ただし、全国の歯科医の数も10万人ぐらいらしいので、名称独占資格でしかないキャリアコンサルタントの資格だけで生きていくのは難しいのかもしれません。
企業内キャリアコンサルタントの位置づけ
日本の企業では、終身雇用と共に社員のキャリア形成を企業主導で行ってきました。
このように、社員は会社に守られながら、自分自身のキャリアも全て会社に任せていました。
しかし、時代の変化とともに会社と社員の在り方がかわってきました。
会社と社員は、共に栄えるために協力しあう関係へと変化してきたのです。
社会情勢の変化が激しい時代となり、どんな会社でも右肩上がりの成長だけを考えられる時代ではなくなりました。従業員にとっても自分自身のキャリアを企業に委ねるのではなく、自らの責任で主体的にキャリアを形成する必要が出てきたのです。
しかし、誰もが自主的にキャリア形成できるわけではありません。また、社員が望むキャリアプランと会社が望むキャリアが一致しない事もありえます。そこでキャリアコンサルタントの出番です。
従業員一人ひとりのキャリアプランの相談にのり、従業員の望むキャリアプランを会社に伝える役割を担います。
このように従業員のキャリア自律の支援や、キャリアの転機にある従業員の支援において、企業内のキャリアコンサルタントは重要な役割を担うことが期待されているのです。
企業内キャリアコンサルタントの現状
企業におけるキャリアコンサルティング制度は、大手企業ではある程度導入されてきているものの、中小企業も含めた企業領域全体では、あまり普及していないのが現状です。
しかしながら、厚生労働省でも企業領域でのキャリアコンサルタントを増やしていくことを検討しており、企業内のキャリアコンサルティングの整備・普及は進んでいくと思います。
企業内キャリアコンサルタントに求められること
企業内のキャリアコンサルタントは、従業員の職業人生における非常に多くの部分に関わります。
入社後の職場適応、能力開発、異動・昇進、ワークライフバランス、メンタルヘルス、
復職、役職定年、セカンドキャリア、定年退職など多岐に渡るキャリア相談に対応し支援が求められます。
また、個別のキャリア相談に加え、幅広く従業員を対象としたキャリア研修の企画・ファシリテーションも企業内のキャリアコンサルタントの重要な役割になります。
いかがでしたでしょうか。
システムを扱う弊社とはまったく関係のないキャリアコンサルタントという資格ですが、人が支える企業において、その人を支えるという重要なポジションではないでしょうか。
そのうち、「自分で自分のキャリアをどうやって作っていくのか」というテーマで記事を書いてみたいと思います。