「失敗してもいいからやってごらん」と言ってチャレンジしてもらう。大切な事だと思うんですが、最近「それってすごい事ですね」と数名の方に言われました。そんなに凄い事だろうか、と考えた時に、ちょっとした考え方の違いかな?という結論に至りました。
(2023年11月20日 企画推進室)
「やらせてみる」事が怖いというのは
部下や若手に「失敗してもいいから」とチャレンジさせる事を怖い、という方は多いかもしれませんね。
「何かあったら俺が責任とるから、やるだけやってみな」これは憧れる上司のセリフかもしれませんが、本当に何かあってからでは遅いというのも本音です。
そう言う方の不安の原因として
1.やらせてみる
↓
2.期日に確認する
↓
3.まったく出来ていない、または想定通りの物ができていない
もしくは
1.やらせてみる
↓
2,気が付いた時には大失敗
こういうシナリオを想定しているのではないでしょうか?
これって、そもそも管理方法の問題だと思うんです。
成長するためには「経験」に勝る方法は無いと思います。
もちろん、マニュアルを読む、知識を学ぶ、といった方法もありますが、成長速度の点では「実際にやってみる」のが一番。
まして、定型作業で無い場合には、マニュアル等で得られる事には限界があります。
そこで、経験してもらう訳ですが、未経験の事を任せる場合、本人も不安。任せる方も不安ですよね。
そこで細かなチェックを行う事で、双方の不安を取り除きます。
つまり
1.やらせてみる
↓
2.定期的に確認する
↓
3.最終的に確認する
言ってしまえばこれだけの事。
相手の能力や経験に応じて「定期的」の期間を変えればよいだけだと思います。
例えば、まったく未経験かつ本人のスキルが少ない場合には2~3時間ごとにチェックし、適宜アドバイスする。
そこそこスキルがあれば、1~2日ごとにチェックし、適宜アドバイスする。
経験豊富で、スキルが高ければ、1週間ごとにチェックする。
これなら大丈夫そうじゃないですか?
管理者の手間は増えるかもしれません。しかし、後から「失敗しました」となってリカバリする手間を考えれば、よっぽど楽だと思います。
「これって、任せてないのでは?」と声も聞こえてきそうですが・・・「任せる」と、「放任する」とは違いますよね。
- ゴール、目的を明確にする。
- 進め方は本人に任せる。
- 逐次状況を確認する。
- 状況によってはアドバイスする。
これが「嬉しい任され方」ではないかな、と思います。
逆に
- ゴール、目的が不明確
- 途中の状況を確認してもらえない
- 一切アドバイスもらえない
こういう状況で「任された」って言われたら、それは不安しかありません。
「嬉しい任され方」で、皆がどんどんチャレンジしてみる。こういう組織でありたいですね。