学び方について/企画推進室

エクステックでは、グループウェアを活用した社内報を作成しています。毎年、その年の新入社員が中心になって作成するのですが、今年のメンバーが作る社内報も個性的で楽しい内容になっています。社内報の作成ルールや段取り、グループウェアの使い方は先輩から後輩へと受け継いでいくのですが、これも立派な学びだと思います。今回は学びについて書いてみたいと思います。

(2020年10月26日 企画推進室)

学びの本質とは

「学ぶ」の語源は「真似る」です。

昔は芸事において師弟関係の弟子が、師匠の芸を見て、それを真似ながら芸を学んでいくことから発生した言葉だそうです。

師匠の芸を真似ながら学ぶ。とことんまで、その師匠を完全に真似る。

しかしそれだけでは、その分野の発展はありません。完全に真似る域に達した人の中から、その師匠を超えるまでの芸を身につける人が出てきます。そうして、師匠から弟子に伝わっていく芸が伝統となり、発展していく訳です。

「守・破・離」という言葉があります。

師匠の真似をする事で、型を「守」ります。

やがてその型を「破」っていきます。これが「型破り」です。

そして師匠の型を「離」れ、独自の型を作っていく。

型を破るためには、徹底して型をマスターする必要があります。そうでなければ「型無し」になってしまいますね。

 

という事で、学習の本質は、すでにできている人、上手にできている人の「真似をする」という事です。型が出来ていない時点での独自性は必要ありません。

プログラマーの例で言えば、定石的なプログラミングを身につけていない人が、独自のロジックでコーディングをするようなものです。これは、今までも若手にずっと伝えてきた事ですが、独自性や独創性は必要ありません。少なくとも、定石的なプログラミングが出来ない人が考えるような事ではありません。

まずは、書籍(初心者向けの本では逆効果です。きちんと専門書を読みましょう)や優秀な先輩の作ったロジックを真似をして使ってみる。やがて型が身に付いてきて、自分なりの型、効率のよいロジックや、新しい技術に対応したコード、優れたプログラミングが出来るようになると思います。

他にも、試験勉強であれば、より高度な試験に合格した人の勉強法を参考にしましょう。「真似る」事は悪い事でもずるい事でもなく、学習の本質なのですから。

という事で、皆様も、よりよい学習を積んでいってください。

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