成功するために/企画推進室

変化が大きい今の時代、今までのやり方が通用しない場面が非常に多い事でしょう。コロナ禍の問題のように、いままでの経験した事もない問題に直面した時、人はつい今までの経験で対処しようとし、そして失敗する事が多いのです。それは企業でも個人でもいえる事です。では、成功するために必要な要素とはなんでしょうか。

(2020年11月9日 企画推進室)

成功体験が失敗のもと

「成功への過度の依存ほど、失敗をもたらすものはない」ー アーノルド・J・トインビー(歴史学者)

 

成功とは、ある問題に対して適切な対応を行った場合に得られます。

成功=問題×適切な対応

ところが、常に新しい問題が発生します。そして、変化の激しい時代では、今までにない問題が沸き起こります。

失敗=新しい問題×過去に成功した対応

上の公式を見ていただければ一目瞭然だと思いますが、新しい問題に今までの成功体験を繰り返せば、おのずと失敗になるのです。

 

必要な事は、勇気をもって従来の考え方を放棄する事です。

 

しかし、成功体験があてにならないとすれば、何を頼りに正解を導き出せば良いのでしょうか。

ミッション・ビジョン・バリュー(MVV)

何を頼りに正解を導き出すのか。答えから言えば、「あるべき姿」もしくは「ありたい姿」に従う事です。

例えば、種をまかずに収穫を得る事はできません。これは自然の原則です。同じように「ありたい姿」を思いうかべなければ、その姿になる事はできません。これもまた当然の「原則」なのです。

そして、この「原則」に従う事こそが絶対の正解と言えるのではないでしょうか。

 

企業であれば、その企業の存在価値、何のために存在するのかという「ミッション」。この「ミッション」に従って行動する事が何より大切な事なのだと思います。

そして、「ミッション」を果たした先をイメージした「ビジョン」、その行動を示した「バリュー」

クレドや社訓といった形で示している企業も多いと思いますが、マネジメントの父と呼ばれるピーター・F・ドラッカーは著書「ネクストソサエティ」の中で、「ミッション・ビジョン・バリュー以外はすべてアウトソースできる」と述べています。

同業他社と同じ事業をしていたとしても、使命や価値観で、お客様や社員、そして社会へ提供する価値は変わってきます。

これを明確にする事が、企業の性格、在り方を決めると言えます。

 

そして、まったく新しい問題に出会ったとしても、会社の在り方、ミッション・ビジョン・バリュー(MVV)に従って選択していけば、迷う事が無いはずです。

 

これは個人であっても同じです。「ありたい姿」を定めて、その姿に向かって行動するというのが大切ですね。

関連記事