先日、会議の場で「仕事」と「生活」のバランスについて「もっと長い時間を職場で過ごしておけばよかったという人はいない」という「とある本」の内容を引用し、「仕事だけ頑張る昔の価値観ではダメ」と共有しました。仕事の話しになると、「120%全力を出し切る」のが正しいといった雰囲気になりがちですよね。
(2024年1月9日 企画推進室)
時間は管理できない。
死の床で「もっと長い時間を職場で過ごしておけばよかった」と後悔する人はどのくらいいるだろう?
これは、スティーブン・R・コヴィー著「7つの習慣 最優先事項」に書かれている言葉です。
この本では、
もっと自分の時間が持ちたい。やらないといけない事があるのはわかっていても先送りにしてしまう。
そんな誰もが持つような悩みに、このように答えています。
必要なのは時計ではなくコンパスなのだ、と。
時間が無いから「時間管理の方法」や「効率よく作業をこなす方法」、「簡単にスキルを身に着ける方法」といった、いわゆる「タイパ」(=タイムパフォーマンス:限られた時間でどれだけ効率よく結果が得られるか)という点に目がいってしまいがちです。
また、1週目でこの作業を行って、2週目でこの作業を行う。といった時系列での管理手法が正解だという風潮があります。
ところが結局、何をやってもて長続きせず、元の木阿弥。
計画は予定通りいかず、作業した内容は何度もやり直し。
結果、反省や自己嫌悪の繰り返し。
なんていうのも「よくある話」ですよね。
そもそも「時間」は管理できず、管理できるのは「自分」の行動のみであるため、必要なのは「時計」ではなく、目的地を指し示す「コンパス」だそうです。
一番大切なのは「どこを目指すのか」という事ですね。
「コンパス」の大切さについては、以前のブログでも触れておりました。
ダイバーシティ、多様な価値観を受け入れるべき時代になっています。様々な考え方の人がいて、相互にアイデアを出し合ってシナジーを形成する。今では、そんな会社が生き残っていくのだと思います。しかし多様な価値観を受け入れると、方向性がバラバラにならないのでしょうか? (2020年7月27日 企画推進室...
目指したい場所が、組織や家族、夫婦でブレていれば、どこにたどり着くのかわからなくなります。
「仕事」と「生活」についても、会社の中で「バランスの大切さ」を社員全員が共有する必要があります。
また、明確な方向が決まっても、その場限りではなく長期的に続ける必要があります。そのためには「頑張りすぎない」というのも大切ではないでしょうか。
これも以前のブログで書いていました。
「頑張る」ってどんなイメージですか?何となく「素晴らしい」「賞賛される」イメージありませんか?その裏で「無理をする」「疲れ果てる」といったイメージもあるのではないでしょうか? (2023年9月11日 企画推進室) 長く続くからこそ「頑張らない」 スポーツで選手が限界までパフォーマンスを発揮...
「頑張らない」というのは「さぼる」訳ではなく、「無理をしない」「有意義なことだけにフォーカスする」「そのためにどうすればよいかを全員で考える」といったマインドを持つという事ですね。
家族でも職場でも、一人一人がどの方向に進めばよいかを共有する。一人で抱える事なく、どうすれば「無理をせず」進み続けられるかを、皆で考える。
そんな事を考える、新年最初の打合せになりました。