「5S」はご存知でしょうか。今回は業務効率化の第一歩ともいえる「5S」についてご紹介いたします。
(2023年10月23日 企画推進室)
職場環境の美化
5Sとは、以下の「S」から始まる5つの項目で、主に職場環境の美化を目的とした行動指針となります。
- 整理(Seiri)
- 整頓(Seiton)
- 清掃(Seiso)
- 清潔(Seiketsu)
- 躾(Shitsuke)
この「5S」を導入することで、生産性が向上するという事で、主に工場等での導入が進みました。
今では、工場のみならず、サービス業の店舗等、いろいろな場所で導入が進んでいます。
では、この5Sの導入でどんな良い事があるでしょう。一つ一つの項目を確認していきましょう。
整理
整理と整頓、この二つの言葉って普段はひとまとめに使う事が多いですよね。それぞれ違う意味があるってご存知でしたか?
整理は、「不要な物を捨てる」ということだそうです。
工場の現場等では、「不要な物」が無くなってスッキリすれば、当然「不要な物」の管理にかかわる場所・時間などがなくなります。
逆に必要なものを探す時間が手早く済むという事に繋がる訳です。
私たちの職場で考えてみれば、機材やマニュアル、ケーブル等、不要だけど「とりあえず置いておこう」というものがロッカーや倉庫にあふれていませんか?
机の引き出しの中、いつかは整理しようと思っている「不要な物」がありませんか?
「そう言えば、アレってどこだっけ?」とロッカーや引き出しの中を探すけど、出てくるのは良く分からない大量の「不要な物」・・・なんて経験あるかもしれません。
整理を進める事で、そういった無駄な作業を無くすことができそうですよね。
整頓
整理の次は整頓です。
整頓とは、あるべき場所に戻し、誰でも必要な時に使えるようにすることです。
いくら整理が進んで不要なものが無くなっても、肝心な「必要なもの」の置き場が定まっていなければ、やっぱり探し回る羽目になります。
何かを行う時に、まず「探す」事からはじめているという事は整頓ができていないという事。
PC内のファイル、整理・整頓できていますか?
清掃
整理・整頓ができても数か月後には元通り、ではダメですよね。
清掃とは、整理整頓された状態を維持するという事。
清掃を継続的に行なう事で、整理整頓された状態に「異常」が発生しても、その「異常」に気づけるという事です。
清掃をするというのは、単に掃除をするというだけではなく、使った後の機材や資料の整頓方法についてのマニュアル化といった取り組みも必要です。
清潔
清潔とは、整理・整頓・清掃を継続できる仕組みをつくり、清潔な職場を維持管理することです。
例えばチェックリストを作成する、管理者による定期点検を行う、等の方策が考えらえます。
躾
躾とは、整理・整頓・清掃・清潔の取り組みを主体的に行える人材育成です。
どんなルールや取り組みも、結局は「人」の行う事。継続し続けるためには、主体的に行える人の育成が重要という事です。
「5S」には、「部屋を綺麗にする」以上の目的があります。
一般的には工場の現場で使われることの多い「5S」ですが、いろんな職場でも「無駄な作業の削減」や「誰でも出来る化」、「単純なミスの減少」などの多くの効果が見込めます。
エクステックの職場はどうか?と見回してみると・・・・設計書等のファイルの整理・整頓はオンラインスペースを使ってかなり浸透している感じです。
こんな記事を書いている私のPC内のハードディスクに関して言うと、最近やっと重い腰を上げて少しづつ「整理」を行いながら、
必要なファイルはオンライン上のスペースに「整頓」をしている最中です。
この「整頓」が進めば、「○○のファイルは××に格納しているから参考にして」という風に、社員間で共有が進みますよね。
また、整頓のルールを社員間で共有する事で、全員で「清掃」「清潔」な状態が進み、「躾」が浸透するという事に繋がります。
こんな感じで業務効率化の第一歩として行える「5S」活動、まだまだ完全ではありませんが、少しづつ進めていきたいと思います。