セミナー等で良く聞かれる質問、「人生の目標な何ですか?」「将来、どんな仕事がしたいですか?」。「そんな先の事はわからない」という回答の方も多いと思いますし、それでも良いと思います。しかし、もしも目標を立てるのであれば目的は明確にした方が実現しやすくなります。目標と目的の違いって何?という事も含めて、今回はそんな法則をお伝えします。
(2020年1月27日 企画推進室)
目標と目的の違い
以前、目標なんか無くてもいいよ、という記事を書きました。
目標を立てる事を目的にした目標は意味がありません。やりたい事が決められないのであれば、とにかく興味のある事にチャレンジしていけばよい。いつかやりたい事が見つかるものですよ、といった内容です。
では、目標と目的の違いは何でしょうか。
簡単に言ってしまうと「目的」を達成するための道しるべが「目標」になります。
毎度おなじみWikipediaによると
目的は「成し遂げようとすることがら」で、目標のほうは(その)目的を達成するために設けためあてのことである。たとえば、目的を「自分も他の人も、ともに幸福にする人生を私はまっとうする」としたとする。その目的を実現できる道筋についていろいろ調べて、人に親切にしてそれを記録すれば自・他ともに幸福になれるということを知り、「少なくとも1週間に1回は人に親切にしてそれをノートに記録する」とか「1日に1回、その日出会った人に親切にしてそれを日記に書く」という「めあて」を設定すれば、それが《目標》である。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
目的の意味
「目標に対する目的とは何か」と問われれば、「何のために目標を立てるか」という事だと思います。しかし大切なのは見かけの目的ではなく、真の目的=自分の価値観に基づいた目的を明確にする事です。
「会社からの評価を上げる為に、今期の売上目標はXXXにする。」
一見、売上額が目標で、会社からの評価を上げる事が目的のようですが、何のために会社からの評価を上げたいのでしょうか。
認められて「すごい」と思われたい。何のために?
出世したい。何のために?
年収を上げたい。何のために?
家族と幸せな生活を送りたい。何のために?
家族の笑顔を見ていたい・・・
こうして自分を見つめていくと、自分の本当の価値観にたどり着きます。
自分の本当の価値観=「真の目的」がわかれば、それに向けた目標を立てて行動に移すだけです。
なぜ目的を明確にすると実現するのか
確かに、「全ての目標が必ず実現する」という保証はありません。しかし、こういう言葉があります。
「散歩の途中で富士山に登った人はいない」
何も考えずに目的を達成する事はありません。富士山に登りたいのであれば、準備を整え、計画を立て、目標を設定します。目的達成のためには目標を立てる事が重要なのです。しかし目的が明確でないのに目標を立てても意味がありません。
なぜなら、目的を明確にしないと、目標に対する強い意志が湧いてこないからです。強い意志は行動力の源泉になる訳ですから、目的を明確にする人としない人の差は歴然でしょう。
こういった自分の価値観と真の目的を導き出してくれるのがコーチングです。
また、世界的ベストセラー、「7つの習慣」では第2の習慣として”終わりを想い描くことから始める”という原則を重視しています。この原則を守らないと、自分の人生なのに他人に流されてしまいかねません。
人生に限らず、目的を明確にすれば、おのずと行動が変わってくるものです。