先日、相田みつを美術館のオンライン作品鑑賞会に参加しました。相田みつを美術館と7つの習慣で有名なフランクリンコヴィージャパン社のコラボしたセミナーです。相田みつを氏のご子息であり、相田みつを美術館館長でもある相田一人氏の貴重な話を聴きながら作品を鑑賞できる会なのですが、その時に感じた事をお伝えしたいと思います。
(2020年10月12日 企画推進室)
相田みつを
相田 みつを(あいだ みつを、本名:相田 光男、雅号:貪不安(ドンフアン)、1924年5月20日 – 1991年12月17日)は、日本の詩人・書家。平易な詩を独特の書体で書いた作品で知られる。書の詩人、いのちの詩人とも称される。
つまづいたっていいじゃないか にんげんだもの みつを
この言葉はどこかで見聞きしたことが多いと思います。
なぜ、相田みつを氏の作品は人の心をとらえるのでしょうか。
顔 仕事はなんでもいい 一生けんめいに生きている人の顔は みんな美しい 美しい顔になりたい みつを
この作品は相田みつを氏の願いだったというのです。毎日大量の、それこそ部屋いっぱいの失敗作の中から1枚の作品が公表された作品となっています。
それだけ、相田みつを氏の人生すべてをかけた作品だからこそ、人のこころをゆさぶるのではないでしょうか。
アノネ がんばんなくてもいいからさ 具体的にうごくことだね みつを
また、相田みつを氏は「頑張れ」という言葉が嫌いだったというのです。頑張れと言っている時に人は何もしていない。行動を起こす事が大切なのだと。
人は悩むものです。ひたすら頑張って、失敗して落ち込んだり悩んだり。
でも頑張る必要はないんです。
ただ、行動すればよいのです。失敗しても、その後にどう振舞うか。どう考えるかを選ぶのは自分です。
しあわせは いつも じぶんの こころがきめる みつを
相田みつを氏の作品、ことばには人を勇気づける力があります。
しかし、自分のありようを決めるのは自分自身です。自分自身をキチンと見つめ、在りたい姿を描き、そこに向かって行動する。
たとえ問題が発生したとしても、それを失敗したと考えるのか、良い経験をしたと思うのか。
とは言え、人間は弱いものです。「自分の幸せは自分の心が決める」と言い切れるだけの心の強さを持ちたいと思いました。
相田みつを美術館の近くに行った時には、ぜひ直接作品を鑑賞しに行きたいと思います。