某中古車企業のニュースを目にするたびに、企業にとって何が大切なのかを考えさせられます。
(2023年8月21日 企画推進室)
なぜこうなった?
まず、某中古車販売会社の話しですが、よく語られる事として
「ガバナンス(企業統治)が機能せず、コンプライアンス意識が欠如していた」
という点。
つまり、法的や倫理的に「悪」とされている事を行なっていはいけないという、すごく当然の意識が全社員に徹底されておらず、そのような不正を行う社員がいたとしても、その行為をチェックして正すという仕組みが存在しなかったという事。
では、なぜ「ガバナンス(企業統治)が機能せず、コンプライアンス意識が欠如していた」のでしょうか?
これも、様々な意見を見聞きしますが、よく聞くのが「悪しきトップダウンの影響」というものです。
「上司が黒といえば、白いものでも黒くなる」という、いつの時代の会社?と聞きたくなるような文化ですね。
しかも、トップも「たとえ少々不正をおこなっても、売上さえ上がれば問題なし」という意識が少なからずあったのではないでしょうか。
以前、パワハラに関する記事を書きましたが、こんなにも「パワハラ」が一般的になったにもかかわらず、日本のハラスメントは減っていないそうです。
この記事では
ハラスメントを生み出しているのが「組織」であり、ハラスメントを行っている空気に皆が「同調」してしまっている
と書きましたが、この問題の解決においては
「トップがこの空気をどう考えるのか」というのが非常に大きい要素だと思います。
今回のニュースで
「不正で売上をあげようとしても、長期的にはデメリットしかない」
「本当に良い会社とは、地域と社員と顧客に喜ばれる仕事をする会社である」
という事を改めて感じました。
この教訓で日本の全ての企業が少しでもよい方向に進むといいですね。