なんのために生まれて、なにをして生きるのか

タイトルはアンパンマンのマーチからです。奥行きが深い作詞ですよね。
さて、今回は「7つの習慣」(スティーブン・R・コヴィー)より第2の習慣「終わりを思い描くことから始める」についてです。

エクステック 7つの習慣シリーズ

第1の習慣で「自分の影響が及ぶ範囲に集中する」と記載されていることから”終わり”とは「自分が意図的に始めたことに対する結果や結末」を指し示します。
「終わりを思い描くことから始める」ことは、目的地をはっきりさせてから一歩を踏み出すことです。ゴールが分かれば現在地が分かるので、正しい方向へ進んでいくことができます。

自分のお葬式の場面を真剣に思い描く

コヴィーからは「自分のお葬式の場面を真剣に思い描いて」と課題を提示されます。
これは「自分にとって本当に大切な価値観は何か?」を捉えるためのものです。
一例を出してみましょうか。

Exsample

  • 様々な人に見送ってもらいたい→社交性を保ち、良好な関係を続けたい
  • ほのぼのとした歌曲を流したい→関わることで癒されて、前向きな気持ちでいてほしい
  • 参列者の手紙を一緒に燃やしてほしい→気持ちを言葉にすることを重要視している

お葬式の中で誰からどんな言葉を投げかけられたいか。自分の人生の最後を思い描き、自分の人生すべてにおいて重要視したい行動基準や価値観・考え方をハッキリさせていきます。
壮大なテーマで、かえって想像しにくい方もいらっしゃるかもしれませんが、一度真剣に自分と向き合ってみると多くのヒントが見つかりますよ。

ミッション・ステートメント

自身が望んだ生き方を叶えるため、どういう役割を果たせばよいのか言語化する過程を「ミッション・ステートメント」と呼びます。忘れたくない、自分が決めた自分のための憲法のようなものです。
どんな人間になりたいのか、何をして生きるのか、それらの基礎になる価値観や原則を言語化して見つめなおす習慣をつけることで、自分自身に軸を持つことができます。
周りの考えに流されそうになった時などに、日々ミッション・ステートメントをもとに自分の望む人生を想像していれば、「本当にこれでいいのかな?」と自分の役割を正しく理解した上で振る舞えるというものです。

決めるために注意しなければならないのは、「自分以外の誰か」や「変化する物事」を中心に添えるのではなく、「自身の人生のための原則」にフォーカスを当てる必要があります。
第1の習慣で「自分の影響が及ぶ範囲に集中する」と提示されたことにつながりますね。「家族のため、仕事のため」とすると依存的になってしまったり、変化に振り回されてしまいます。
自身の人生にとっての必要な原則を中心に据えてしまえば、ブレることはありません。

ちょっと横道に逸れますが、私は仕事そのものは「やりたいこと」ではなく「やりたいことを実現するための手段」だと捉えています。今、社会では「なんのために働くのか」と目的意識がなく迷う人は多いですね。生活のためと言ってしまえば当然ですが、「どんな生活を送りたいのか」「なぜそう思うのか」と洗い出していくと、不思議とミッション・ステートメントに繋がっていくという実感があります。

なんのために生まれて、なにをして生きるのか。

哲学的な問いかけですが、これを考えられるようになれば「最終的にどうなっていればいいのか」を想像して実行していく習慣が身についていきますよ。皆さまもぜひ、お試しください。

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