自分の人生に責任を持つ

基本原則に絡めた鰻の話に引き続いて、「7つの習慣」(スティーブン・R・コヴィー)について。優秀な記事はたくさんありますが、あえて紹介する理由はひとつ。時代を問わない一生の宝物になるからです。小手先で成功するテクニックではなく、習慣として身につけることで人格を磨き上げ、生きやすくなります。

今回は第1の習慣 「主体的である」ことについてです。皆さんは「主体性がある」方だとお思いでしょうか。自身が「こうしたい!」と思ったことは能動的に行動して実現する。実行力のあるタイプの方が「主体的」と評価されることは多いですね。では、本当にそうなのでしょうか?

感情、行動を自由に選択する

突然、雨が降ってきました。傘はなく、このままではびしょびしょに濡れてしまいます。あなたはこういった状況の時に、何を感じ、どのように行動しますか。天候のことですから、自分自身ではコントロールができない出来事です。よく聞く例ですと、「運の悪さを呪いながら、諦めて雨宿りをする」といったものになります。ところが主体的な人はここからすでに違います。

「暑かったけど涼しくなりそうだ」「お米と野菜がよく育つ」「傘を新調するいい機会だ」などなど、あらゆる価値観の中から自分にとってよい感情を選択しているのです。「雨が降った。嫌だなあ」と思うのは反応的な対応です。

人は刺激を受けて反応をする。

その前の段階で、人は自分の意志で感情や行動を自由に選択することができます。

主体性を磨き上げる大切な一歩です。

自分の影響が及ぶ範囲に集中する

気になったことに対して、自分ではまったくどうしようもないことを思い悩んでも仕方ありません。先ほどの天気の例ですと、雨を止めるためにできることはありませんよね。魔法使いや科学者であれば天候を操作することは可能かもしれませんが、おおよその一般人で出来ることはネガティブ感情やリスク結果の回避手段を選択することです。

他人の悪い一面や周りの環境に対して文句を言っている人を見たら、反応的な生き方になっているのだなという分析ができます。

自分の影響力が及ばないことに労力と時間を費やすよりも、行動を変えることで望んだ結果を得られる方が大きなメリットを得られます。

自身の選択に責任を持つ

何かの失敗があった時、「だって、○○さんがこう言ったから……」というセリフを口にしたり耳にしたことはありませんか?実際、きっかけの一つであることも多いですよね。では、噂や伝聞を情報として手に入れた際に、鵜呑みにしていたとしたらどうでしょう。なんとも無責任な発言になってしまいます。

「本当だろうか?より確度の高い情報を仕入れよう」と自らの視野を広げようと行動することを選択した上で、吟味した内容で失敗したとしたら、グッと当事者意識が高まりませんか。

「私はこのように考えて行動し、その結果がこうだった」

こう発言されたら、いかがでしょうか。説得力があって、自信があるように見えます。結果として、主体性がある人には周りを変化させる力がつくのです。

まとめ

  1. 感情、行動を自由に選択する
  2. 自分の影響が及ぶ範囲に集中する
  3. 自身の選択に責任を持つ

この3つのステップを踏まえることで、主体的である習慣がすこしずつ身についていきます。主体性を持つことができるようになると自分の人生に責任を持てるようになります。責任を持てるようになると失敗をしても自身を認められるようになります。自身を認められるようになると人生にも納得ができるようになります。

ぜひまずは第1の習慣を身につける練習をしてみてください。

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