『社長挨拶』
（２０１７年 ５月 １日 福嶋 昭）
７名の新入社員を迎えて一ヶ月が経ちました。
私が日本中飛び回って中々会話出来ていないのですが
新入社員の皆さんは研修頑張っていると思います。
４月の歓迎会の日に新入社員の皆さんが集まって楽し
そうにみんなで会話をしている様子を見ていると話し
を聞かなくても凄く良い感じの雰囲気が伝わってきま
した。
歓迎会の場でも新入社員の人達から寄ってきてくれて
沢山のことを話してくれました。
本当に素直で良い子達だなと思います。
そんな素直な子達に入社式で私が話した社長挨拶です。
―― 『社長挨拶』
新入社員のみなさん、昨年の１０月、以来ですね。
改めまして、株式会社エクステックへのご入社おめで
とうございます。
この時期は出会いと別れの季節ですね。
皆さんは人生の中でも特にその事を感じていると思い
ます。そうした中、社長挨拶で皆さんに何をお話し
するのが良いのか？？
毎年、頭から煙が出るほど考えます。
一昨年の入社式では『つながりとコミュニケーション』、
昨年は『私の好きな言葉、心に響いた言葉』のお話しを
させて頂きました。
今年は、身近にあるある話で『一番の人生』というお話し
をさせて頂きます。
社長という立場上、色んな人から色んな相談を受ける事が
あります。
そんな相談の中でも「十年前にこうしておけば今はもっと
良い人生になっていたのになぁ」という事をよく聞き事が
あります。
もしかしたら、これから皆さんもそう思うような事がある
かもしれません。でも、それは違うと思うんです。
この十年があったからこそ、こうしておけば良かったという
考え方が出来るようになったのであって、この十年がなけ
れば何も良くなっていなかったのだと思います。
だから、この十年はその人にとって必要で有意義な時間だった
のです。無駄な経験や時間は何一つありません。
仮にこうしておけば良かったと思う生き方を選択した十年を
過ごしていたらそれはきっと今よりも良くない人生を歩む
結果になっていたのだと思います。私はそう思って生きて
きました。
私はそんなあるあるの連続です。
例えば、エクステックはシステム構築を行う会社ですが省電
機器の販売も行っています。それは物が入りお客様と繋がれば
そこにＩＴを含めた新しいビジネスが生まれる可能性があると
いう考えからです。
そんな新しいビジネスが生まれる可能性のある省電機器ですが
元をたどれば最悪な出来事から出会った商品です。
もう何年も前の事ですが、ある人から会社を紹介されました。
その会社のエンジニアを預かりエクステックの取引先で仕事を
して頂く事になりました。その技術者の方が大きなトラブルを
起こし私がその矢面に立ちその対応に追われ、三ヶ月くらいは
社長業を放りっぱなしで火消しに走りました。
何とか事なきを得て、その会社からは沢山の感謝と謝罪をされ
ましたが、それ以上に多くの信頼と時間を失いました。
その会社の社長は不思議な人で国内外を問わず沢山のベンチャー
企業の面白い情報がその人のもとに集まってきます。その社長
は恩返しという事で沢山の情報と多くの人を私に紹介してくれ
ました。
それから何年もして社長が紹介してくれた人を介して省電機器
の社長と出会いがあり新たなビジネスに出会いました。
その会社のエンジニアがトラブルを起こし火消しに走りまわら
なければ省電機器に出会う事もなかったと思います。
先月はその省電機器のプレゼンを霞ヶ関の農林水産省や築地で
全国の養殖業者代表が集まる場でさせて頂き、今は忙しく全国
の養殖協同組合や養殖業者様を周っています。
また、全国に多くの店舗がありますコンビニ様でも電力削減は
大きな課題で、そのコンビニ様と省電機器の打合せをしています。
その時は最悪で沢山のものを失ったと思いましたが、失ったもの
以上の可能性を得る事が出来ました。もしそんな苦労や最悪が
あったとしてもそれは『一番の人生』を歩むための時間なのだと
思います。
皆さんの人生も自身で全てベストな選択をし、今『一番の人生』
があるのだと思います。
そんな皆さんと私達がお互い『一番の人生』を歩んできた中で
こうして出会えて今日から一緒に仕事が出来る事に感謝してい
ます。『一番の人生』を歩むためには一緒に頑張っていきましょう。
簡単ではございますが皆様が『一番の人生』を歩み続け、エクス
テックの将来を担う人材になることを大いに期待して、私の祝辞
とさせて頂きます。
株式会社エクステック 代表取締役 福嶋 昭
