『裁量労働制』
(2018年 3月 5日 福嶋 昭)
平昌冬季オリンピックが終わりました。
力を出し切れた人、出し切れなかった人、様々だと思いますが
世界の沢山の人達に感動を与えてくれました。
選手の皆さま本当にお疲れ様でした。
少し身体を休めて次に向かってスタートして下さい。
3月9日からは平昌冬季パラリンピックが始まります。
選手の皆さま自分を出し切れるよう頑張って欲しいと思います。
日本中が平昌冬季オリンピックで盛り上がる中、国会では裁量
労働制の拡大が議論されています。データの信頼性問題が浮上し、
今国会での「裁量労働制の拡大」は断念する方向にはなりそう
ですが。
―― 『裁量労働制』
裁量労働制は、事前に定めた時間だけ働いたと見做し、何時間
働いても残業代が支払われなくなるしくみです。
幾つもメリット、デメリットがあり、もしかしたらこれからの
時代にあっているのかもしれません。
ただ、能力基準に沿った作業内容や作業量の妥当性やコント
ロール等を考えると難しいしくみでもあると思います。
裁量労働制はどの業界でも認められるわけではなく法律の
規定があります。私達、情報システムにはそれが認められて
いますがエクステックではそれを採用していません。
その理由として
システム開発は忙しい時期とそうでない時期での差が
大きく忙しい時期に時間が偏ってしまう事。
その人でないと進まない仕事も少なくないので人の増減
だけで進捗を調整するのが難しい場面がある事。
等があります。
システム開発は「量」の仕事ではなく「質」の仕事です。
量での評価が出来ないことも多く、それを「裁量労働制」に
はめようとすると無理が生じるようにも思います。
21期会社経営を続ける中で色々考え試しましたが、生活の
安定を保証し忙しい時期には見做し時間分を超えた時間は
残業代として支給する見做し給与がエクステックには一番
あっていると感じて採用をしました。
最近、見做しを採用する会社が増えていますがエクステック
ではその考えでずっと前から見做し給与を採用してきました。
でも、どんな給与体系が今のエクステックにあっているかは
今もずっと考えています。
最近も社労士顧問や管理職、総務を交えどのようにするのが
良いのかを議論しました。
働き方改革の中で注目された裁量労働制です。それを採用
する事を今は考えていませんがメリット、デメリットを
もう一度、整理・理解してエクステックの給与体系を考える
良い機会になりました。