『海外商談』
(2020年12月 7日 福嶋 昭)
今年はコロナに始まりコロナに終わる年になりました。ここにきて第三波が
襲来し多くの人々が更に苦しんでいます。
特に病院関係者の方達は息つく暇もなく、先の見えない第一線での戦いで
本当に感謝しています。私に何が出来る訳ではありませんが日々の情報の
中で出来ることは頑張ります。
2020年も残すところ一ヶ月足らずとなりました。
通常であれば年末年始のお休みは悩まなくていいようなカレンダーでしたが
帰省分散配慮や納会や年始の集まりを中止する等、各会社さんも悩んだと
思います。
エクステックの年末年始は次の通りです。
12月28日(金)仕事納め
1月 5日(火)仕事始め
今年はコロナの影響でビジネス目線を新たなものに向け、時間を使い、動いて
みるきっかけにもなりました。その取組みの一つが海外との商談です。
昨年、マレーシアに行き電力事情やビジネスの可能性をみてきました。その
時にアセアン諸国でのビジネスを追いかけてみたいと思いました。
ただ、協業先や文化・習慣の知識もない状況でどのように進めていくか思案
をしていた時にジェトロ(日本貿易振興機構)の事を知りました。
ジェトロは中堅・中小企業等の海外展開支援してくれる独立行政法人です。
誰でも支援してもらえる訳ではなく審査をクリアし始めて支援を受ける事が
出来ます。支援は担当スタッフが数名付いてくれ、一緒に海外展開の支援、
手助けを行ってくれます。
エクステックの支援に付いてくれたスタッフの人達が本当に良い人達で経験
を活かしながら一生懸命に考え行動し、海外支社の人達も巻き込み、連携
しながら組織で支援をしてくれます。
―― 『海外商談』
今年の春先から海外商談に向けての作業が始まりました。
ジェトロ本部の事務所を訪ね説明を受け、申し込みを行いました。具体的に
どのようなビジネスをしたいのか等、レポート形式での申請書を作成、申請
しました。その審査をクリアすると、面接に四名の人達が出てこられ自分達
の取組みたいビジネスやその想いをプレゼンしました。色々な質問に答え、
後は結果待ちです。
後日、審査合格の連絡を頂きエクステックを支援して頂けるスタッフも決まり
ました。コロナ禍の状況なので打合せはオンライン会議で行う事になりました。
月に一、二回のペースで1、2時間の打合せを行い作業報告や議論を行い
次回までに行う作業を決めます。
もちろん、作業を進める中でもメールや電話でのやり取りを行い、その内容
は全員で共有します。
最初のオンライン会議では自己紹介とどのようなビジネスをしたいのか、
対象国はアセアン諸国でまずはマレーシア、タイ、フィリピンとのビジネスを
進めたいという想い、何故その三国なのか等の話しをしました。
その想いをもとにしたロードマップを作成し、それに沿った取組みがスタート
しました。
オンライン商談までに次のような課題に対する取組みが始まりました。
- 候補企業のリストアップはJETROの海外支店に要請
- 提供された候補企業候補からエクステック観点で三つほど企業を選定
- 選定した企業との商談アポイントメントをジェトロに依頼
- コミュニケーション及びオンライン商談に対応する英語人材の確保
- 英語でのドキュメント(プレゼン資料や動画)準備
- 交渉で譲れる内容と譲れない内容の整理 等など
JETRO海外支店から上がってきた候補企業のリストからその企業の
ホームページを見ました。ホームページには日本企業が標準的に掲載
する設立年や社員数等の情報があまり掲載されていませんでした。
どうも海外では日本のような手形文化がなく、現金商売なので信用を
得る概念が少ない為なのかなと私の勝手な推測が頭を過ぎりました。
並行して英語人材の確保に時間を使いました。このタイミングで社内に
ビジネス商談レベルの英語力とエンジニア作業の掛け持ちを任せるのは
厳しいと思い、繋がりの中で楽しく一緒に出来る社外の人を探す事にしま
した。
何人かの人とお話しをさせて頂く中でこの人とやってみたいと思う適任者
がいました。弊社のお願いを快く受けてもらいました。
プレゼンや関係資料、動画と英語に翻訳する作業を進める中で単に翻訳
するのではなく電気のことを一生懸命勉強し理解されるので改めてこの人
で良かったと思いました。
エクステックのホームページも海外から見て頂けるように英語対応したりと
手を加えました。そこに今回作成したYouTube動画へもリンクしてあります。
ジェトロスタッフの人達や関係者の努力で順調に進み11月にマレーシア
企業との海外商談が実現しました。商談時の言葉は英語でした。
相手企業がどういう考えでオンライン会議を臨まれているのかはこれから
深堀をする中でお互い理解すると思いますがオンライン会議で相手企業
も弊社の提案に興味を持ってくれたと思います。
オンライン会議中では日本との環境の違い等も確認をする事ができ、大変
有意義な良い経験と勉強をしました。
現在もメールでQ&Aが飛び交っていて本当は現地へ行き設備を確認しながら
話しを進めたいのですがコロナ禍による出入国の制約がありますので年内に
オンライン会議で進められることはやっておこうと思います。
マレーシアはもちろんですが、他のアセアン諸国との商談も並行して進めて
いこうと考えています。どうぞ海外とも繋がりビジネスが広がりますように。
少し早いですが今年一年ありがとうございました。
皆様にとりまして来年も良い年である事をお祈り申し上げます。