単なる井戸端会議 パート6

ひと夏の思い出

(2008年 9月 1日 福嶋 昭)

少し心地良い風を感じるようになり、秋めいてきまし
たね。今日から9月です。
暑い日差しが照りつけた季節から少し物哀しい季節
に移っていきます。

真っ黒に日焼けした人も今年のひと夏の思い出は
出来ましたでしょうか。
楽しい思い出、苦い思い出、人それぞれですが私
のこの夏一番の思い出は本当に他愛もない事で
すが、実家に帰り息子と両親で近くの吉野川の花火
大会に行ったことです。

息子にはエクステックBlogに使うからいい写真を
取れと高校三年の息子と五十歳手前のオヤジが
わいわい騒いで携帯で写真を取ってお互い自分の
写真がいいと主張しあっていたのは楽しい時間で
した。もちろん、私の写真を採用しましたが。

その花火大会のあった実家がある奈良県五條市は
本当に静かでいい街です。
そんな静かな街の花火大会ですが私は日本一の
花火大会だと思っています。
東京では隅田川の花火大会、大阪ではPLの花火
大会と有名所の花火大会とは規模こそ違いますが
その土地だからこそできる工夫を凝らした花火大会
の良さや楽しさを感じさせてくれる花火大会です。
今回は私が五條市役所に代わって町興しのピーアル
です。

―― ひと夏の思い出

お盆に奈良県五條市の実家に帰ることがあれば
吉野川の花火大会を外すことはできません。
家族と行くもよし、カップルで行くもよし、友人と行く
もよし、です。

毎年8月15、16日両日の開催ですが15日は灯篭
流しと花火大会で幻想的な感じのするひと時です。
15日が静のお祭りだとすると16日はレーザー光線
と音楽、花火が融合した動のお祭りです。
どちらも大好きではありますがどちらか選ぶとすれば
私は16日派です。

大きな花火大会ではどうしても花火の打上げ場所
迄の距離がありますが吉野川の花火大会はどうして
どうして、すぐ近くで打ち上げているので迫力が違い
ます。お腹にズシットくる音はもちろんですが花火も
自分の目の前で上がっているような感覚になります。

吉野川の花火大会が見学出来る河川敷は仲間達で
シートを広げ、折りたたみ椅子を持参するスペースが
あり、腰を下ろしてくつろぎながら花火を楽しむことが
できます。もちろん、屋台も充実です。

午後8時に花火大会は始まります。
連続で上がる花火、大きな円形の花火、UFO形や
蝶々の形をした花火、スマイル君のような顔をした
花火もあります。花火大会が進行していく中で川を
はさんで仕掛けられたナイアガラ花火のカーテンは
見事なものです。「ウォー。パチ、パチ、パチ。」

そうした中で合間なく打上げられていた花火が一瞬
静かになります。暗闇の中で花火の煙が立ちこめて
いるのが微かにわかります。
次の瞬間に目の前に組まれているセットのスピーカー
から音楽が流れ始めると同時にそのセットの柱から
光が浮かび上がりレーザー光線がゆっくりと動き出し
ます。

音楽の進行と供に2本のレーザー光線が激しく動き
出しそのうちに光線の束が現れ、またそれが分かれ
たりと音楽にあわせ踊っているようです。
神秘的な音楽からテンポのある洋楽に変わりレーザー
光線の動きもいっそう激しくなります。

そんな音楽とレーザー光線の世界を楽しんでいると
今度は突然セットに仕掛けられていた花火が上がり
拍手の嵐です。この花火大会は何なんなの?こんなの
見たことない!!
が、実はそれで終わりではなく今度はその後ろで待って
いましたとばかりに再び大きな花火の打上げも始まり
ます。
まさに花火と音楽とレーザー光線の見事な芸術です。

1時間ですが本当に満足いく内容です。私がこれを
企画した花火職人さんなら『してやったり!』です。
来年の8月15、16日も奈良県五條市で開催されると
思います。
見たいと興味を持たれた方はぜひとも行ってみて下さい。
事前にお話しを頂ければ福嶋家の実家の方でも歓迎を
させて頂きます。

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