単なる井戸端会議 パート84

『選択』

イラスト20140804(2014年 8月 4日 福嶋 昭)

暑~い・・・ですね。
5月からの咳喘息になり、ようやくましにはなりましたがまだ
咳が出だすと止まらなくなります。自分がなってみると意外と
周りにも咳喘息の人が多い事に気付きました。

何となくですがクーラーをつけて寝ると咳が出やすくなる気が
して。寝やすさを取るべきか?咳を抑える方を取るべきか?
私には重大な選択です。

内容は少し違いますが、以前お世話になった会社でも夏場に
寝やすさをとるべきか?どうすべきか?を選択する事があり
ました。

―― 『選択』

二十代の時に大阪から東京へ夏場の三ヶ月間出張があり
住まいは会社が用意をしてくれました。

会社指定の住まいに行ってみると六畳一間・台所・トイレの
アパートでお風呂は近くの銭湯かコインシャワーでした。
更にクーラーなし、扇風機なし、窓はすりガラスでカーテン
なしの夏日がガンガン入る一階の部屋でした。

更に何か変??と思ったらそこに二組の布団があり、ようは
この部屋を男二人で使いなさいという事でした。
バブル絶頂期なのに・・・

男二人で仕事場も一緒、寝床も一緒の生活がスタートしま
した。朝一緒に部屋を出ていつもの喫茶店でモーニングを
一緒に食べ、一緒の職場に向かい、お昼ご飯も一緒、帰り
は解散でそれぞれ自由な時間を過ごし、ただいまからまた
一緒の時間が始まります。

三ヶ月でしたし特に嫌な事もなかったのですがひとつだけ
意見が別れた事があります。

六畳の部屋で寝るにあたってこの暑い夏の夜に窓を開け
て寝るか閉めて寝るかです。
暑いのですが私はそれを我慢しても窓を閉め寝ることを
主張!!不用心だからではなく蚊が、多くて、多くて。

結局、お互いの意見がまとまらず私は布団を持って台所
に行き六畳と台所にある扉を閉めて寝ました。
実は台所の床が板なので冷たくて気持ちが良かったです。

そんな男二人の生活でしたが出張先の昼間環境は全く
真逆で女性ばかりの職場でした。新卒の女性社員20人
ほどを集めた部屋に席を設けて頂きました。
当時は人見知りもひどく中々落ち着かない環境でした。

お昼ご飯は同居中の男二人で食事に行きました。
19時には仕事を終え職場を出るのですが職場の女性の
方達が気を遣ってくださり、ほぼ毎日食事とお酒に行って
いました。まだ、新卒ホカホカなので学生飲み会に近かっ
たと思います。

当時の私は(今もあまり変わらないですが)、人見知り、
肉を食べない、お酒を飲めない、お店を知らない、遊び
方を知らない。のないない尽くしです!
サラリーマン人生、最初で最後の貴重な環境を無駄に
してしまいました。
今ならもう少しマシなお付き合いが出来たと思います。

とは言え楽しい三ヶ月でした。
大阪に戻る最終日には新幹線ホームまでお見送りに
来てくれ、このまま東京に残ろうかなぁと思えるほど良
くして頂きました。感謝!感謝!

25年ほどの時を経て立場も環境も違いますが東京にも
部屋を借り仕事をしています。
この7月末には10年以上地元の方にも仲良くして頂いた
戸越銀座を離れて会社近くの秋葉原に引越しをしました。

外国の方も多く歩いており新たな生活環境の中で面白い
事業の発想が出てくればと思っています。

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