スマートフォンを活用した検品・在庫管理システム

1.導入会社

全国に店舗を構える総合小売業 A社

2.課題/背景

A社は、売場毎に様々な商品を扱う総合小売業を営んでいます。売場によっては、バーコードのない小さな食品も扱っており、POSレジを通過させるために従業員の負担が大きくなっていました。また、在庫管理ができておらずに賞味期限切れや、品切れによる販売機会ロス等が発生している事も課題となっていました。さらに、オンラインでの販売を行う事が決まり、在庫管理は喫緊の課題となっておりました。

3.業者選定

大手コンサルタント会社 B社 が中心となって本プロジェクトがスタートする事になりました。今回、B社と取引のあった弊社が開発パートナーとして協力させていただく事になりました。

4.システムの概要/特徴

バーコードが付けられないような商品を扱い、在庫管理が容易に行える事。また、在庫状況を俯瞰して確認し、的確な発注が出来るようにする事。

この課題をクリアするため、AIによる画像認識を活用し、売場で即座に商品をピックアップできるようスマホアプリとする事になりました。

システム構成

~フロントエンド~

Android対応のスマホアプリ。アプリの撮影画面に商品を映すとAIが認識画像を元に即座に商品を検索。そのまま検品や在庫確認ができるようにしました。

~バックエンド~

AWSのサーバーレス環境を構築。アプリの検品データやPOSシステムからの販売データを受信し、リアルタイムに在庫を更新。ダッシュボード機能で、指定期間の在庫の動きが即座に確認する事が出来るようにしました。

    5.導入の効果/今後の展望

    システム導入後、販売ロス数が減少した事により、売場での売上・利益が明確に改善したという結果が出ました。より現場の負担を下げるための改修や機能追加を行いながら、当初2店舗でスタートから3店舗目への導入が進みました。

    今後は、他の店舗や他の売り場への導入が進むと想定されております。